絶対行きたい! この街のあの名所 第82回

“自転車のまち”宇都宮市でアジア最高位の「ジャパンカップサイクルロードレース」を体感!

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 今夏、次世代型路面電車システム「芳賀・宇都宮LRT」が全線開業した栃木県宇都宮市。全国で初めて全線を新設し、路面電車としては国内で75年ぶりの開業となりました。最先端の公共交通機関導入が話題となっている一方で、自転車を安全で快適に利用できるように自転車走行空間が整備されていて、特に自転車専用通行帯の整備延長は全国1位であるなど、“自転車のまち”としても知られています。

 日本では唯一の国際自転車競技連合(UCI)認定・プロシリーズのワンデイロードレースであり、日本№1、アジアでも最高位の自転車ロードレースと呼ばれる「ジャパンカップサイクルロードレース」を約30年に渡って開催している宇都宮市。そのことから、「自転車ロードレースの聖地」とも呼ばれる街は、10月13日(金)~15日(日)の大会開催を控え、いま大いに盛り上がっています。今年は第30回記念大会となるため、その熱気は例年以上です。

過去最多と並ぶ「ワールドチーム」7チームが参加する第30回記念大会

2023ジャパンカップサイクルロードレース

 1992年に世界選手権のメモリアル大会としてスタートした「ジャパンカップサイクルロードレース」。第30回の記念大会として行われる今年は、海外のトップチームを含む19チームがエントリー。そのうち、世界トップカテゴリーのワールドチームが過去最多タイの7チーム参加するハイレベルなレースが予想されるほか、周回数もこれまでの14周回から16周回に延長。ツール・ド・フランスなど、世界最高峰のレースで活躍するトップレーサーの本気のバトルをより長く体感できます。15日(日)のレース観戦は、レースを間近で見られる有料特設観覧席のエキサイティングゾーンがあるほか、コース沿線のどこでも観戦可能。中でもおすすめの観戦ポイントは、大型ビジョンとステージが設置され、実況解説が聞けるスタート/フィニッシュ地点のほか、湖畔の景色とレースを同時に楽しめる赤川ダム付近、華麗なダンシングが見ものの古賀志林道上り坂、山岳賞を狙うレーサーのデッドヒートが繰り広げられるその山頂、猛スピードのダウンヒルからコーナーまで広く見渡せる県道入口交差点などです。レース2日前の13日(金)には、中心市街地にあるオリオンスクエアで大会に出場する全チームの選手が登場する前夜祭「チームプレゼンテーション」、前日の14日(土)は、本番よりも短い距離の周回コースを猛スピードで走る選手の姿を何度も観られる「2023ジャパンカップクリテリウム」を実施。また、第30回の記念大会を盛り上げるイベントとして、大会公式ポップアップストア「ジャパンカップミュージアム」にて大会の歴史や歩みがわかる展示物が紹介されたり、クリテリウムレース開催前のパレードランの際には市内の小中学生が参加する大パレードランも行われます。

DATA
日程:10月13日(金)~15日(日)
会場:宇都宮市森林公園(栃木県宇都宮市福岡町)ほか
電話:028-632-2736(実行委員会事務局)
http://www.japancup.gr.jp/

 上記で紹介の「ジャパンカップサイクルロードレース」のコースは、宇都宮市森林公園周回コースとして一般開放されているので、普段は誰でも自由に走行可能。そのほか、大谷資料館が有名な岩肌むき出しの大谷地区の景観を眺めながら走る「観れば愉快 大谷・ろまんちっく村ルート」など、市内の14のサイクリングルートを掲載した宇都宮自転車マップもJR宇都宮駅の観光案内所や市役所、「miya come(ミヤカム)」などで配布中。レース開催時のみならず、好きなタイミングで訪れてサイクリングを楽しんでください。

※イベント内容は予定。出かける前に事前確認をしてください。

※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています

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