乗り合いタクシーの配車サービス「mobi」を手がけるCommunity Mobilityは9月11日、岐阜県羽島市内の一部エリア限定で、同サービスの実証実験を始めると発表した。期間は2023年10月1日~2024年9月30日で、定額制の乗り放題プランも用意される。
車両は6名まで乗車可能なワンボックスタイプを使用。他の乗客と同乗する乗り合い方式となる。実験エリア内には254ヵ所の停留所を設置し、乗車時はアプリや電話で停留所を指定してタクシーを呼び出すオンデマンド方式だ。
●サービス提供エリアと停留所の位置
タクシーの運行ルートはユーザーの予約状況や道路状況などを考慮した上で、AIが随時最適なルートを運転手に提案。運行ルートが決まっている路線バスと異なり、状況に応じてルートを変更し、効率良く目的地へ向かえる点がメリットとなる。
利用料金は1乗車限りの「ワンタイムプラン」で大人(中学生以上)500円から。5回または8回分の回数券(30日ごとに更新)や6000円/30日の「定額乗り放題プラン」も用意されている。定額乗り放題プランの利用者は、小学生以下の家族を対象とした1000円/30日の定額乗り放題プランも申込可能だ。
今回の実証実験はマイカーへの依存が恒常化している同市の交通事情を踏まえ、地域住民のニーズを叶える公共交通機関として、オンデマンド方式の乗り合いタクシーの有効性を検証することが目的。期間中は毎日8時から20時までサービスを提供し、車両の運行は岐阜羽島バス・タクシーとスイトトラベルが担当する。