Samsung 990 PROの4TBモデルは速度も容量も最高峰、PS5最強の増設SSDだ
990 PROヒートシンクモデルをPS5に装着
続いて、990 PROヒートシンクモデルをPS5に装着した。装着方法はパッケージにQRコードが示されており、Samsung国内代理店のITGマーケティングのサイトで詳しく解説されているので、初めての人はそちらを参照してほしい。カバーの取り外し方がいちばん難しいので、ここさえクリアすれば誰でも装着できる。
拡張スロットに装着したら、電源を入れるとフォーマットするか聞いてくるので、フォーマットを実行。再起動がかかって立ち上がれば、拡張ストレージとして使えるようになる。
拡張ストレージには、ゲーム本体やアプリしか保存ができない。セーブデータやキャプチャした画像や動画は、本体ストレージにのみ保存できる。「設定」の「ストレージ」でゲームの移動ができるので、本体から移動したいゲームを選択して実行すれば、拡張ストレージへ移動する。
一部のゲームでは本体ストレージよりも高速に
PS5本体ストレージと拡張ストレージでロード速度の違いはないのか、3本のゲームで検証してみた。計測はストップウォッチを使った手動によるもので、5回測定し最高速と最低速を除いた平均値を結果としている。
まずは、6月2日に発売されたカプコンの格闘ゲーム「ストリートファイター 6」。オンライン対戦ができるが、今回はオフラインで楽しめる「ワールドツアー」と「プラクティス」のトレーニングモードで、キャラクターを選択したあとにプレイできるまでの時間を計測している。また、起動してからオープニングムービーが始まるまでを「起動時間」とした。
結果は、いずれも同等か若干速い結果となったが、0.1~0.2秒とわずかな差なので、本体ストレージとそん色なくプレイできる。
続いて、8月25日に発売されたフロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム「アーマード・コア 6 ファイアーズオブルビコン」。こちらは、起動からオープニング画面が表示されるまでを「起動時間」。メニュー画面からコンティニューを選択してプレイできるまでの時間を「ゲームロード時間」。起動時に「ゲームに戻る」を選択してプレイできるまでの時間を「ゲームに戻る時間」としている。
結果は、わずかに990 PROヒートシンクモデルが速い結果となったが、やはり0.1~0.3秒と誤差の範囲内。ゲームに戻る時間が起動時間とゲームロード時間の合計より長いのは、オープニング画面からメニューが表示されるまでに、ネットへ接続してチェックするのに時間がかかるためだ。
3つ目は、3月3日に発売されたコーエーテクモゲームスの通称“三国志版死にゲー”「Wo Long: Fallen Dynasty」。起動からオープニング画面までを「起動時間」。メニューからコンティニューを選択してプレイできるまでを「ゲームロード時間」。起動時に「アクティビティー再開」を選択してプレイできるまでを「アクティビティー再開時間」としている。
結果は、明らかにPS5本体ストレージより990 PROヒートシンクモデルのほうが速かった。アクティビティー再開時間では約4.3秒も速いので、かなりの差になっている。これまでPS5のゲームロード時間をいろいろと検証してきたが、一部ではなく全体的に速くなったケースはなかったので、このゲームでは990 PROヒートシンクモデルへ移動してプレイすることをオススメしたい。
最後に、ゲームの移動にかかる時間を計測した。今回検証したゲーム3本を、PS5本体ストレージから990 PROヒートシンクモデルへ移動したときを「from PS5 SSD」。その逆を「to PS5 SSD」としている。
結果は、990 PROヒートシンクモデルへの移動は、約56GBでも約47秒と1分かからず終了する。PS5本体ストレージへ戻す際は5倍ほどの時間がかかっているが、これはこれまで検証していて同様の傾向なので、システム的な問題でありストレージの性能を示すものではない。
大容量ならデータもゲームも余裕で保存できる
PS5ではしっかり認識でき、しかもゲームによってロード時間が速くなるという、メリットしかないことがわかり、990 PROヒートシンクモデルの4TBは非常によい選択肢。PCに装着する場合は、今回の結果のように環境によっては最速が得られないものの、わずかな差なので選択する価値は高いはずだ。
限りあるM.2スロットに差すべきストレージとなると、やはり極力容量は大きくないと、結局すぐ逼迫して買い替えるという事態になって、結局余計なコストがかかってしまう可能性がある。
どのようにストレージを活用するかにもよるが、ゲームが好きだったり、写真や動画をよく撮影する人だったりであれば大容量は必須。予算との相談になるがちょっと奮発して990 PROや990 PROヒートシンクモデルの4TBを購入して、心の余裕を獲得しよう。
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