【第6戦・単走】藤野選手2位、川畑選手は悔しい18位
D1GPは、週末のデュアルファイナル形式になって以降、天候などの影響がない限り、前日の結果に近い順位になりがち。というのも、トーナメントを勝ち上がるたびに同じコースを走行するため慣れるから。この日のエビスは、やや雲が多いものの好天。ここは川畑選手の2連勝を期待したいところです。
藤野選手は2位で通過、このコースとの相性の良さ、調子のよさをみせつけました。川畑選手は「朝の練習走行でリズムを崩して、ちょっと迷いが出てしまいましたね。なんか上手く昨日の改善点をちょっとやろうと色々調整してみたんですけれど、ハマっちゃいました。マシンの方はそんなに問題はなかったんですけれど、ハマったというか、考えすぎちゃったんですね。次戦のオートポリスは、クルマ的にはそんなにいじるとこもないと思います。(GR86はパーマネントコースに強いのでは?)それはあるとあるかもしれないですけれど、あとは運転手次第じゃないですかね」と言葉少なめ。前日優勝していながら、さらなるカイゼンを求める川畑選手でした。
【第6戦・追走】藤野選手が5年ぶりの優勝!
午後に行なわれた追走トーナメント決勝。ですが開始寸前にバケツをひっくり返したかのような通り雨が。10分ほど降った後は一気に好天。すると地面から湯気がたちのぼり、今度は湿度が急上昇。一気にドライ路面へと変化していきました。
藤野選手のベスト16戦。対戦相手は#87 齋藤太吾選手です。
藤野選手のベスト8戦。対戦相手は#33 石川隼也選手。GR86同士の対決です。
ベスト4にコマを藤野選手の対戦相手は、今年からD1に戻ってきた#18日比野哲也選手です。またしてもGR86同士の対決です。
藤野選手先行の1本目、藤野選手は98点の走り。日比野選手はスタートから藤野選手を外さず後追いポイントは満点に近い14.5。走りもよく96点の合計110.5。藤野選手圧倒的不利な状況に追い込まれます。
しかし、ここでまたしてもバケツをひっくり返したような通り雨。セッションは一旦中断となり、30分ほどディレイします。
路面状況が急変し、グリップレベルがまったくわからない状態での先行は圧倒的に不利です。そして、雨の中で満点の15点に近い後追いポイントを取らなければならない藤野選手も圧倒的不利です。
決勝の相手は松山選手。TOYO TIRES同士の対決になりました。先行は松山選手で、ウェット路面はベスト16戦で走った時のみ。藤野選手は後追いの上に1回走っていますから、圧倒的に有利といえそうです。
藤野選手後追いの1本目、先行する松山選手は1コーナーでインカットで減点2の92点。藤野選手は91点の走りに後追いポイント13の104点。12ポイントのアドバンテージを得ました。
藤野選手の優勝は5年前の2018年の第2戦舞洲以来4回目。久々の優勝に、スタッフの目からは熱いものが流れていました。
藤野選手は「運も良かったですね。(雨が降ってきた時)日比野選手に後追いは結構取られていたので、マズイぞと思っていたんですよね。できるだけのことをするのと、日比野さんの失敗を待ったと(笑)。今日はこのコースに対して、クルマもタイヤもすごく相性が良かったですね。落ち着いて操作ができました。単走も2位で、調子が良かったですね。ランキングもトップになったみたいでうれしいです」と、落ち着きながらも笑顔。次戦のオートポリスは、藤野選手が単走優勝したことがある場所。「せっかくここまで来たのでね。オートポリスもキライじゃないので、行けると思います」と自信をみせました。
シリーズランキングでトップとなった藤野選手。次戦のD1GPは10月28~29日の2日間、大分県のオートポリスで開催されます。シーズン屈指の超高速ドリフトバトルに注目です!
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