2023年の4月に予約購入した「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のオリジナル・サウンドトラックが、この夏ようやく自宅に届きました。気鋭の作曲家・大間々 昂氏が書き下ろしたスコアを世界の一流オーケストラが演奏する劇中曲と、ポップス系のオープニング/エンディングまで全58曲を4枚組のCDに収録した大作です。
荷物一式を開梱したらカセットテープが1本封入されていました。そうか、初回生産限定盤には特典のカセットテープが付くんだった……。あいにくカセットテープが再生できるコンポも10年以上前に処分してしまったので、聴く手段がありません。
そこで、東芝エルイートレーディングのAUREX(オーレックス)がこの夏に発売した“新製品”のワイヤレスカセットプレーヤー「AX-W10C」を買ってみました。
カセットテープがBluetoothワイヤレスイヤホンで聴ける
本機は東芝のAUREXが1980年代から販売していた、ポータブルカセットプレーヤー「Walky(ウォーキー)」シリーズのリバイバルです。デザインは2種類ありますが筆者が購入した方は、再生中にカセットテープのハブが磁気テープをくるくると巻き取る様子がよく見える、透明パネルのAX-W10Cです。価格はオープンですが、筆者は大手家電量販店から7700円でゲットしました。
AUREXからは、同時期にカセット再生機能を搭載するワイヤレススピーカー「AX-R10/R10C」「AX-T10」も発売されています。3つの新製品に共通する魅力は、Bluetooth送信機能が内蔵されていることです。AUREXブランドとほぼ同い年の筆者は、1990年代にはワイヤードのポータブルカセットプレーヤーに開放型のインナーイヤホンを挿して聴いていました。Bluetooth全盛の今になって、カセットテープがワイヤレスで聴ける感覚はあまりにも新鮮です。
令和の時代に復活した“Walky”の最新モデル、AX-W10CはBluetoothによるワイヤレスリスニングに対応していますが、3.5mmステレオミニ出力も備えているのでワイヤードのヘッドホン・イヤホンなども使えます。
カセットテープは4トラック/2チャンネルのステレオ方式に対応。メーカーは汎用性が高いノーマルポジションのカセットテープの使用を推奨しています。外部オーディオ入力端子も備えているので、マイクなどをつなぐとカセットテープへの録音も楽しめます。
電源は単3乾電池2本のほかに、付属するUSBケーブルをPCやモバイルバッテリーにつないで再生する方法が選べます。
Bluetoothオーディオに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホン、ワイヤレススピーカーとの接続方法は、Walky本体の背面にあるボタンを長押ししてLEDランプが点滅する状態に切り換えた後、ペアリングモードにしたワイヤレスオーディオ機器を近づけるだけ。プレーヤー側にペアリング状態を表示するディスプレイはありませんが、LEDランプが白色の点滅から点灯に切り替われば接続完了です。
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