グーグルは8月15日(現地時間)、「Google I/O 2023」で存在が明かされ、5月25日に米国ユーザーを対象にテスト公開が開始されたAI統合型検索エンジン「SGE(Search Generative Experience)」にいくつかのアップデートを施したことを発表した。
Webページを要約して表示する「SGE while browsing」機能
新機能の「SGE while browsing(閲覧中のSGE)」は、Webページ閲覧中に、画面右下に表示される「Generate」ボタンをクリック(タップ)することで、AIがそのページの重要なポイントを要約してくれるというものだ。
また、いくつかのページでは記事内で説明されているトピックを抽出し、クリック(タップ)することで該当部分にジャンプする「Explore on page(ページで調べる)」が表示されることもある。
「SGE」のテストに登録しているユーザーは本日よりAndoroid/iOSアプリで利用可能。今後はデスクトップのChromeにも導入される予定だという。また、登録していなくても「Search Labs(日本では未公開)」で本機能のみを試すことも可能。
なお、SGE while browsingで要約が生成されるのは、インターネット上で自由に公開されている記事に限られるため、有料記事を無料で閲覧できるといったことはない。また、ページの制作者はこの機能が有効になるかどうかをコントロールできるとしている。
用語の定義を自動生成
AIが生成した説明文内の下線がついている用語にカーソルを合わせると、その用語の定義が表示される機能。
定義は、科学、経済、歴史など様々な分野のトピックが用意されており、関連する図や画像が表示されるものもある。また、そこからさらに別のページで詳細を学ぶことも可能だという。
ほかにも細かいアップデートが多数
このほかにも、プログラムが生成したコード内のキーワード、コメント、文字列といった要素を識別しやすくするため、シンタックスハイライトで色分けされる機能も追加された。
SGEは8月2日にも、概要の画像やビデオの追加、リンクの表示方法の改善などのアップデートを発表するなど順調に開発が進行している様子。一般公開される日も近いかもしれない。