コルグの高音質配信システム「Live Extreme」に、視聴用アプリが登場した。これまではブラウザーでの視聴が主体だったが、これにはちょっと複雑なDolby Atmos再生の仕様が関係している。コルグを取材した。
Android版だけ専用アプリにした理由
「Live Extreme Experience for Android」は、Android対応のLive Extreme視聴用アプリだ。8月9日発表で、Google Playでダウンロードできる。このアプリではロスレス/ハイレゾPCMコンテンツのほかに、Dolby Atomosの再生もできる。ただし、Dolby Atmos再生のためには、Android端末側がDolby Atmosに対応している必要がある。対応端末はコルグがまとめた文末の検証済製品のリストなどを参考にしてほしい。
修正とお詫び:対応端末に対する記述を修正しました。(2023年8月15日)
もともとLive Extremeは、さまざまなOSのブラウザー上で視聴することを前提としてきた。ブラウザー上ではロスレス配信、ハイレゾ配信、DSD配信、そして7.1chまでのハイレゾサラウンド配信に対応している。
プラウザベースのDolby Atmos配信については、WindowsやmacOS/iOSでは可能だった。しかし、AndroidのChromeでは仕様上、Dolby Atmosの再生ができない制限があったという。AndroidでDolby Atmosを再生するために、アプリを出すことにしたそうだ。
Androidアプリはコルグが独自で提供している。Live Extreme Experience for AndroidのExperienceには“体験版”という意味もあり、これはコルグがアプリ自身を売り物にするわけではないという意味が含まれているという。
Google CastでAVアンプにも飛ばせる
アプリを使ったLive Extremeの使用方法について説明する。事前にDolby Atmosに対応したAndroid端末でアプリのインストールを済ませておく。ブラウザーでLive Extremeのサイトのリンクをクリックすると、アプリが立ち上がり現在配信されているデモ音源を内蔵スピーカーやヘッドホンで視聴できる。
また、アプリは“Google Cast”にも対応している。写真ではAVアンプに接続したChromecast端末にコンテンツを飛ばしている。こうしたシステムを組めば、大型のスピーカーでサラウンド再生を楽しめる。ハイトスピーカーを含む、マルチチャンネル再生が可能なので、コンテンツをかなりの迫力で楽しむことができた。
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