このページの本文へ

PayPal、USドルとレート固定したステーブルコイン「PayPal USD」を発表

2023年08月09日 17時20分更新

文● 田口和裕

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 PayPalは8月7日(現地時間)、米国のPayPalユーザーを対象に米ドルと1対1で交換できる新たなステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」の発売を発表した。

安定して米ドルと1対1で交換可能

 ステーブル(安定した)コインとは暗号通貨の一種で、その価値が特定の資産(通常は法定通貨や他の金融資産)に連動されているのが特徴。

 PYUSDは米ドル預金、短期米国債、同様の現金同等物によって100%裏付けられているため、安定して米ドルと1対1で交換できる。

 イーサリアム上で構築されており、発行元はニューヨークを拠点とするフィンテック企業Paxos Trust Companyとなっている。

利用イメージ

売買

 売買:アプリまたはサイトでPayPal USDを売買。レートは「1.00USD=1PSYUSD」となっている。

交換

 交換:PayPal USDをPayPalがサポートする暗号通貨と交換。手数料が発生する。

支払い

 支払い:数百万のオンラインストアでPayPal USDを使った支払いが可能。

個人間送金

 個人間送金:手数料なしでPayPal USDを米国内の友人に送金できる。また、イーサリアムのウォレットアドレスにも数ステップで送金可能。

 PayPalの社長兼CEOのダン・シュルマン氏は「デジタル通貨への移行には、デジタルネイティブであり、かつ米ドルのような法定通貨と簡単に接続できる安定した手段を必要とします。責任あるイノベーションとコンプライアンスへの当社の取り組み、そして顧客に新しい体験を提供してきた実績は、PayPal USDを通じたデジタル決済の成長に貢献する上で欠かせない基盤となるでしょう」と語っている。

 

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン