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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第436回

海外旅行で5Gが使えるモバイルルーター「GlocalMe Numen Air」を東南アジアで使い倒す!

2023年08月09日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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東南アジアで使用したところ
5Gネットワークはとても快適だった

 今回は「東南アジア5G/10GB/7日間」21ドル(約3000円)のパッケージを購入してシンガポール、マレーシア、タイを巡回してきた。ちなみに東南アジアパッケージはブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムで利用できる。東南アジアを周遊する際には便利なパッケージだ。

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東南アジア5Gパッケージを使ってみた

 シンガポールのチャンギ国際航空へ早朝到着する便だったので、前の晩に出発地(台北)データパッケージを購入、空港到着後にNumen Airの電源を入れてデータ通信の使用を開始した。使用開始から10日間(240時間)使うことができる。

 シンガポールは5Gの普及も進んでおり、ディスプレーにはしっかりと5Gのアンテナピクトも立った。おかげですぐにスマートフォンを接続して使えた。アプリを開くとデータパッケージを1つ購入していることもわかる。

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シンガポール到着後、空港で5Gをキャッチ

 シンガポールでは昼間はホテルで仕事をし、夜は会食で繁華街に出かけてみた。Numen Airを使うと街中ではほぼ5G接続が途切れることもなく、スピードを計測すると80~100Mbpsだった。ほかの4G回線のローミングでは20~50Mbps程度であり、5Gはやはり高速だ。動画を視聴するときもストレスなく、快適に使用できる。

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シンガポールのチャイナタウンで5G接続、最大106Mbpsだった

 シンガポール滞在最終日は観光に。久々にマーライオンを見に行った。ここでは44Mbpsとやや速度は落ちたが、上りは34Mbpsと高速だ。前夜のチャイナタウンでも上りは同様に早く、現地からライブストリーミングやビデオ会議を行なう際も高画質でこちらの映像を配信できるだろう。4Gではここまで出ることはなく、5Gの優位性を実感した。

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マーライオンでは40Mpbs台だったが、上りは30Mbps台をキープ

 シンガポールの次に訪れたのはマレーシア・クアラルンプールだ。空港でNumen Airの電源を入れるとすぐに5Gの電波を拾った。空港鉄道でセントラル駅に出た後で繁華街のブキッビンタンに移動。ここでも5Gは途切れず、スピードは下りは90~100Mbps、上りは50Mbps台と、やはり上りも高速だ。

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クアラルンプールの繁華街でも5G接続

 夜はペトロナスツインタワーへ観光へ。タワー周辺のお店は深夜までやっているので、散歩がてらに当てもなく歩き回るのも楽しいものだ。タワー付近での速度は下り50Mbps台、上り20Mbps台と速度は落ちたものの、数分間のライブ配信もいい感じで放送できた。しかし、シンガポールもクアラルンプールも繁華街は100Mbs、観光地はその半分程度と、同じような結果が出たのは興味深い。

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ペトロナスツインタワーでは50Mbps

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徒歩10分程度のところには明け方までやっている露店街もある

 さて最後はタイのバンコクを訪問した。ここは大規模ショッピングモール「MBK」付近で深夜に測定。5G接続とはいかず4G+となったが、下りは50Mbps前後、上りは4Gながら66Mbpsと高速だった。バンコクは5Gの普及も広く、現地プリペイドSIMを使ったところ街中で下り600Mbps、上り150Mbpsくらいが出ていた。4Gも5Gにならい、多国より高速なのかもしれない。

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バンコクは4G+ながら上りが高速

予備のデータ回線ルーターとして有用

 3ヵ国で使ってみて感じたのは、まずどの国でも電波をすぐ拾ってくれ、また街中でも電波が切れることはなかったこと。vSIM(クラウドSIM)サービスはその場で最適な現地キャリアに切り替えてくれるので、今回滞在した3都市ではどの場所でも速度低下に悩まされることは無かった。

 また、5Gパッケージはシンガポールとクアラルンプールでしっかり5Gを掴んでくれた。タイで5Gが掴めなかったのは残念だったものの、5Gプランを買っておけば4Gより快適な速度を利用できそうだ。今後はほかの国でも使ってみたいと思う。

 日本のプランも紹介したが、2GB 1日 4.99ドルなどのパッケージもあり、日本での緊急用途にも使えそうだ。日本のMVNOのほうが安いものもあるだろうが、Numen AirはvSIMなので、ドコモのネットワークが悪ければほかのキャリアに自動的に切り替えてくれる。

 以上のことから、海外旅行に行くことが多く、また日本でも緊急用に使えるという点に価値を見出せる人にNumen Airはオススメだろう。唯一ハードルが高いと感じたのは本体価格で、日本ではアマゾンで4万9900円で販売されている。5G対応、vSIMでキャリアを自動選択できる製品と考えば妥当なところだろうか。なお、1GBの無料お試しデータ(グローバル)が付属することもあるようなので、購入してすぐ使える点は便利だ。

 筆者はNumen AirにソフトバンクのデータSIMを入れっぱなしにして使うことにした。ソフトバンクはアメリカ放題が使えるため、アメリカではこちらを使い、それ以外の国ではNumen Airを活用している。このようにnano SIMカードと併用できるため、Numen Airがあえれば世界中どの国でも確実にデータ通信ができるだろう。

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nanoSIMカードを追加して最強のモバイルルーターにしてみた

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