従業員に好評な託児所と「安全道場」
工場視察後、女性が働きやすいように作られた託児所も見ることができました。
当日は10人の子どもを5人の保育士さんが見ていました。部屋は清潔でおもちゃや絵本などが並び、日本の保育園や児童館と遜色のないレベル。従業員の数からすれば小規模ですが、とてもていねいに作られていました。
もうひとつ見たのは、安全な作業を学ぶための教室「安全道場(セーフティ道場)」。作業現場のヒヤリハット、現場猫案件を学べるようになっています。工場ではQCサークルやWITサークルといった品質向上のためのクラス活動も開かれていて、従業員同士の学びのために場所を開いているところがあるそうです。
社内制度を含めた労働環境は他の工場と比べても良いそうで、同じような日系工場に比べても従業員のやる気アップにつながっているそうです。
ひととおり工場の視察を終え、17時になったとき、サリーをまとった女性たちが列をなし、相乗りタクシー(リキシャー)で帰路につく姿が見られました。きらびやかなサリーの色合いの美しさとともに、職場としてのホワイトさに感心しました(もともとインドにあまり残業文化がないというところもあるようですが)。
インドで“日本クオリティ”が実現できる凄さ
ハリドワール工場を見てきて、もっとも印象的だったのは清潔さです。周囲はぼろぼろの田舎町。未舗装の道も多く、日干しレンガの家がほとんどというなか、日本クオリティと言っても差し支えないピカピカの工場がしっかり稼働していることに驚かされました。停電も多く、時間にルーズと言われるインドにあって、しっかり月産ペースを安定させられていることにも感心しました。
海外電材事業において、その国で作ったものをその国で売る、“地産地消”を目指すエレクトリックワークス。そのベースとなるものづくりの基礎は16年ごしで日本からしっかり受け継がれているようです。
(※お詫びと訂正:初出時にEBITDAとしていたのは売上高の誤りでした。関連した項目を訂正するとともに、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします 6日23時)
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。6歳児と2歳児の保護者です。Facebookでおたより募集中。
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