白PCケースのDeepCool「CH510 WH」を採用する「ZEFT G33WH」についてインタビュー
“白”のバランスがすごくいい! ビデオカードもケーブルも白いゲーミングPC誕生秘話
2023年06月26日 11時00分更新
「白 PC」の検索数は2019年の2倍
在庫が空になるほど人気のDeepCool「CH510」の白モデルを採用
──今日はよろしくお願いします。ZEFT G33WHは、“白色ケース”の採用を重視したモデルとのことですが、とくに気を掛けた部分はどこになるでしょうか?
中嶋 孝昌氏(以下、中嶋氏):弊社でも最近の市場と同じように白色のケースが人気を集めております。ケースの外観に黒色と白色のどちらかを選択できるモデルにおいては、白色のほうが売れているものもあるほどです。ただ、白色のケースといいましても、ケースすべてがホワイトのモデルと、外観がホワイト、ガラスパネルから見える内部はブラックというケースが、デザイン違いでそれぞれ3モデルほど取り扱いがあります。弊社では内側がブラックのホワイトケースが人気です。そこで、ZEFT G33WHでは、外観が白色で内部が黒色のDeepCoolさんの「CH510」の白色モデルを採用しています。
真重 翔氏(以下、真重氏):CH510は、弊社では昨年の秋ごろから黒色モデルの取り扱いを始めたのですが、代理店の在庫を空にするほどの大人気となりました。そこで、CH510の白色モデルが出るということで、ZEFT G33WHに先立って一部のモデルでBTOにそれを用意したところ、ありがたいことに、そちらも黒色モデルを超えるほどの好評をいただきました。とくに、標準でCH510の黒色モデルから、BTOで白色モデルに変更されるお客様が非常に多く見られた点は、かなり特徴的でした。それだけ、ケースの外観で白色に惹かれるお客様が多かったということですね。そこで、CH510の白色モデルがより引き立つようなパーツ構成を目指すというのが、ZEFT G33WHが生まれるきっかけになりました。
──白色ケースはそれほど人気が高いのですか?
真重氏:はい。2020年ごろから「白 PC」の検索数が、右肩上がりで増加し続けています。2023年の現在では、2019年ごろのほぼ2倍というほど検索数が多いです。この理由について私なりの解釈を考えますと、コロナ禍でテレワークやオンライン授業など、自宅でパソコンを使用する機会が増え、「自分好みのマシンがほしい」というニーズが膨らんだのではないかと思います。コロナ禍が落ち着いた現在でも人気が続いていることから、白色パソコンは一過性のものではなく、1つのジャンルとして定着してきたのではないでしょうか。そのほか、「白 ゲーミング」という検索ワードで、白色のゲーミングデバイスを探される方も多いようです。
組み立てスタッフも称賛するメンテナンスのしやすさ
リーズナブルなケースながらヘッドフォンホルダーを用意
──CH510がそれほど人気を博した理由は何でしょうか?
中嶋氏:これは弊社の組み立てスタッフの話なんですが、CH510は業界スタンダードともいえるほどオーソドックスな仕様で、奇をてらっていない組み立てやすいケースとのことです。低価格モデルのケースでは、マザーボードベース裏面の配線スペースが狭いことが多いのですが、このCH510はゆったりとしたスペースが確保されており、メンテナス性も良好です。この扱いやすさがお客様にも喜ばれたのではないかと思います。
真重氏:これが人気の大きな理由ではないと思うのですが、CH510は手ごろな価格帯ながらも、ヘッドフォンホルダーが用意されています。ハイエンドモデルではよく見かける機能ですが、ゲームをする際にヘッドセットなどを使用したあとも、置き場所に困らないのはいいですね。
──CH510の白色モデルを採用する以外に気を掛けた箇所はどこになりますか?
中嶋氏:弊社の白色ケース採用モデルの定番は、白色ケースに内部は黒いパーツで固めるというものでした。ですが、今回のZEFT G33WHでは、ケース以外にもCPUクーラー、ビデオカードのほか、電源ユニットも白色のモデルで揃えています。そのため、内部構成も全体的に白色で揃う中、一部の黒色の箇所がアクセントとなり、白色と黒色のバランスがより突き詰められたデザインになったと自負しています。内部のパーツが、視覚的により際立った印象です。
真重氏:一般的に黒色は光を吸収し、白色はほかの色を反射します。ですので、ZEFT G33WHでは内部のパーツのLEDがより顕著に表れるようになっています。マザーボード、ビデオカード、CPUクーラー、メモリーに搭載されたLEDを、紫色やピンク、青色や水色に設定すると、より映えるのではないでようか。