夜景&ポートレートが強力
どのシーンもハイクオリティー
背面のアウトカメラは、約1200万画素(超広角)+約5000万画素(広角)+約1000万画素(望遠)の3眼構成。仕上がりとしては、さすがハイエンドという印象。苦手なシーンはなく、とりわけ暗所での撮影に強みを感じました。
日中の風景を試してみると、実際よりもわずかに色彩が濃く出るように感じますが、不自然な感じはありません。超広角カメラも歪みのない広角写真が撮れます。ズーム倍率を変更する際に画面が切り替わらずスムーズにできるのも便利です。
食事モードではフォーカスエリアを調節でき、好きな場所に絞ってピントを合わせられます。通常時と比較すると、暖色が強くなっていることがわかります。
ポートレートモードは、被写体と背景の識別が非常に正確。輪郭の通りにぼけがかかるのは、さすがハイエンドといったところでしょう。モノクロなどライティングを適用する機能もあります。
夜景撮影に適したナイトモードは、光量に応じて露光時間を調節。通常モードと比べると、明るさを確保しつつ、光の色が強く出ていることがわかります。なお、超広角レンズもナイトモードに対応しているため、広角の夜景写真も撮れます。
インカメラは約1200万画素の広角レンズ。ポートレートモードはぼかしの精度が高く、アウトカメラと同様にライティングも選択可能。デュアルピクセルオートフォーカスにより、暗所での自撮りも素早くきちんとピントが合います。
今回は試せなかったのですが、カメラアプリでは別途「Expert RAW」アプリをダウンロードすることで、高解像度のRAWフォーマットで撮影可能。天体写真も撮影できるとのことです。ダウンロード後はカメラアプリ内からモードを切り替えることができます。
最新チップセットで動作は快適!
OSはAndroid 13、CPUはクアルコム社のSnapdragon 8 Gen 2。メモリーは8GB、ストレージは256GB。動作は非常に快適で、常にサクサクと動作してくれました。バッテリー容量は3900mAhと最近のモデルにしてはやや少なめ。外出先で電池切れする心配は要らないとしても、各機能を使い倒すことを考えると1日に1回は充電が必要になるかなと思います。また、ワイヤレス充電に対応しています。
そのほか、生体認証は指紋と顔の両方に対応し、どちらも認証はスムーズ。IPX5/8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備えます。NFC、おサイフケータイに対応。
【まとめ】コンパクトボディに高機能が詰まった
使いやすいハイエンド
Galaxy S23は、コンパクトなボディーにスマホの基本機能を余すところなく搭載した、最新ハイエンドモデルです。各機能はただ搭載されているだけでなく、どれも高性能なのはさすがハイエンドといったところ。取り回しやすいサイズになっているのも、使いやすいポイントでしょう。
本機は、コンパクトサイズ+高性能というスマホの1つのスタンダードを示している機種だと感じました。ハイエンドを求めるなら、まず本機に触れてみてはいかがでしょうか。
Galaxy S23 | Galaxy S23 Ultra(参考) | ||
---|---|---|---|
メーカー | サムスン電子 | ||
ディスプレー | 6.1型有機EL | 6.8型有機EL | |
画面解像度 | 2340×1080ドット | 3088×1440ドット | |
サイズ | 約71×146×7.6mm | 約78×163×8.9mm | |
重量 | 約168g | 約234g | |
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy | ||
メモリー | 8GB | 12GB | |
ストレージ | 256GB | 256/512GB/1TB | |
カメラ | アウト:約5000万画素(標準) +約1200万画素(超広角) +約1000万画素(光学3倍) /イン:約1200万画素 |
アウト:約2億画素(標準) +約1200万画素(超広角) +約1000万画素(光学3倍) +約1000万画素(光学10倍) /イン:約1200万画素 |
|
バッテリー容量 | 3900mAh | 5000mAh | |
生体認証 | ○(指紋) | ||
USB端子 | Type-C | ||
カラバリ | ファントムブラック、クリーム、ラベンダー | ファントムブラック、クリーム、グリーン |
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ