シャープ 超音波ウォッシャー UW-X1
想定実売価格 2万2000円前後
発売日 2023年7月14日
https://jp.sharp/sentaku/uw/
シャープは6月13日、シャツのえりそで洗いに便利なハンディタイプの洗濯ツール「超音波ウォッシャー」新製品を発表しました。従来よりも洗い上がりの速度が早くなり、新たに酸素系漂白剤の使用に対応。白シャツの天敵、ミートソースなどのしみに強くなりました。
スタンダードモデルが7年ぶりに進化
2016年に初号機が登場以来、10万台以上ものヒットを記録しているシャープの超音波ウォッシャー。2018年にはバッグなどに入れて持ち運びができることを売りとしたスリムタイプを増やし、2017年からは洗濯乾燥機の付属品としても展開してきました。超音波で手軽に汚れをすばやく落とせることや、汚れ落ちの過程を目視できるという楽しさに定評があります。
そんな中、シャープは今よりも短時間で汚れを落としたいというユーザーからの期待に応えるため、進化版の超音波ウォッシャーを開発しました。
進化のポイント:洗えるスピードと洗濯物の種類
超音波ウォッシャーの進化ポイントは、「洗えるスピード」と「洗える洗濯物の種類」です。
- 丸洗いしにくい衣類や布製品の部分洗いが可能に
- 約45秒でワイシャツのえり汚れを洗浄
- 落としづらかった黄ばみ汚れにも対応
さらに、より利便性を向上させるために、置くだけで充電が可能な専用充電台も新たに導入しました。
超音波洗浄の仕組み:クリーニング店で使われる技術
超音波ウォッシャーの仕組みは、電源を入れると本体先端の超音波ホーンが毎秒3万8000回振動し、水中に微細な泡を発生させることで、はじけるパワーで汚れを落とします。この技術はクリーニング店の染み抜きでも使われているもの。衣類がいたみにくく、汚れ落ちがいい周波数は毎秒3万8000回であると考えられています。
基本的な使い方は、
- 洗濯物を水にひたす
- 超音波ウォッシャーで汚れをなぞる
- 洗濯物を水ですすぐ
という3工程。発表会では、えりが黄ばんだシャツとブルゾンを洗うデモンストレーションが披露されました。
衣類に限らず、丸洗いしにくいものも洗えます。泥汚れのついたスニーカー、コーヒーをこぼした布張りのオットマンをそれぞれ超音波ウォッシャーでキレイにするデモンストレーションも披露されました。
シルクやウール100%のニットなどデリケートな衣類にも使えるため、ユーザーからは「クリーニング代の節約につながった」との声も上がっているそうです。
汚れ落ちのスピードアップ:従来比で25%高速に
超音波ウォッシャー利用者へのアンケートによると、「今より短時間で汚れが落ちることを期待している」との回答が6割を超えていました。シャープはこれに応えるべく、電子部品を改良し、従来機よりも出力を高めることで汚れ落ちスピードを約25%向上させました。具体的には消費電力を7Wから10Wに変えたことで泡の量を増やし、洗浄力を高めています。
また、洗浄できる汚れの種類を増やすために、超音波ホーンの耐久性を上げ、衣料用漂白剤(酸素系)との併用を可能にしました。具体的には、アルミに強化アルマイト処理を施したことで被膜を2倍にしています。
これにより、
- 24時間経過したミートソースの汚れ
- 色落ちしにくい口紅汚れ
- 時間が経過した黄ばみ汚れ
といった、従来の超音波ウォッシャーだけでは落としにくかった汚れも落としやすくなりました。ただし、墨汁がたれたシャツのように染色された衣類については対象外となります。
環境に配慮したパッケージ
シャープでは環境に配慮し、パッケージのプラスチック使用量を約94%削減。緩衝材にはサトウキビのしぼりかすを活用した素材を使用しています。
なお、6月発売の新型洗濯乾燥機にも超音波ウォッシャーが付属しますが、そちらは旧仕様。今後、搭載機種を切り替えるかどうかについては、今後のユーザー動向を見ながら検討するということでした。
子育てにさらに役立つアイテムに
少し前まで初代の超音波ウォッシャーを使っていて、特に役立ったのは子育て中でした。2歳、6歳の子どもたちと暮らしていると、予洗いが必要な洗濯物は毎日のように出てきます。べったり食べこぼしがついた洋服、真っ黒に汚れたズボン、泥がカピカピについた靴などなど。上履きなどは電動ブラシでも洗えますが、洋服は超音波ウォッシャーでないと傷みが心配です。新型は酸素系漂白剤に漬け込んだ服もそのまま予洗いできるようになるということで、さらに役立つ機会が増えそうです。
シャツやブラウスなど普段着の黄ばみ落としもより早く、便利になった新製品。白シャツで思う存分ミートソースパスタをすすりたいというあなた、この機会に試してみてはいかがでしょうか。