この23.8型フルHD液晶は爪を隠す鷹! ViewSonic「VP2456」は色域にこだわり&USB-C搭載のプロ用モデル
用途に合わせたViewModeに注目
OSDのカラー設定はかなり豊富
VP2456では、OSD操作用のボタンは、液晶パネルの筐体の右隅に実装されている。この類のボタンは、多くの製品で背面に搭載されていることが多く、それらに比べて前面に搭載されたVP2456の操作性のよさは言うまでもないだろう。6つのボタンは、左から順に「標準色の設定」「コントラスト/輝度調整」「入力選択」「メインメニューの表示」「終了」となる。なお、一番右端の離れた位置にあるのが電源ボタンだ。
OSDは日本語表示が可能で、不慣れな人でもわかりやすい配慮がなされている。そして、OSDの中でも注目したいのが、「ViewMode」と呼ばれる機能。これは、コントラストや輝度、それに色合いやシャープネス、ガンマ値などを自動で設定するプリセットなのだが、VP2456ではその種類が「ゲーム」「映画」「ウェブ」「テキスト」「MAC」「デザイナー」「フォトグラファー」と用途に合わせて非常に豊富だ。
ゲームも「FPS1」「FPS2」「RTS」「MOBA」と4つのジャンルがあり、デザイナーでは「CAD/CAM」「アニメーション」「ビデオ編集」とその作業内容に合わせて別個に設定が用意されている。また、フォトグラファーでは「レトロ」「写真」「風景」「人物」「モノクロ」と、その素材に合わせたプリセットが備わっている点はありがたいのではないだろうか。
そのほか、OSDのカラー調整では、「カラーフォーマット」に「自動」「RGB(全範囲)」「RGB(限定範囲)」「YUV(全範囲)」「YUV(限定範囲)」の5つを用意。工場出荷時設定は自動で、入力信号のカラーフォーマットを検出するが、ユーザーがRGBやYUVに指定して合わせることができ、限定範囲では、白と黒のレベルが制限されるようになっている。さらに、「カスタム」では色温度を「寒色」(7500K)や「暖色」(5000K)に設定できるほか、「青色の濃さ」を選ベば9300Kに設定することも可能。また、ガンマ調整はオフ/1.8/2.0/2.2/2.4/2.6の6通りとなっている。
また、色域にこだわったモデルだけあって、「ゲイン」や「オフセット」はRGBの各色で100段階に設定できるほか、「色調」や「彩度」はRGBのほかにシアン、マゼンダ。イエローの各色を変更することが可能になっている。なお、ブルーライト軽減機能は、OSDから1刻みで0~100に設定できる。
そして、付属アプリケーション「ViewSplit」(Version 1.0.0)を使えば画面を分割することが可能。画面分割と言っても境界線が表示するだけなのだが、画像を同サイズで表示したいという場合に役立つかもしれない。なお。その線の位置をマウスで自由に操作できる点はユニークで、その設定をプロファイルとして6つまで保存することもできる。
画質にこだわりたい人に適したモデル
ドーンと複数枚揃える使い方もありなのでは?
VP2456の価格は実売で6万円ほどと、プロ向けのこだわった仕様ながらも比較的安価な価格帯だ。画面サイズが比較的コンパクトで、解像度も1920×1080ドットまでだが、業務の関係上、表示品質は重視する必要がある一方で、机上のスペースをディスプレーであまり取りたくないと考える人は多い。そういう人にとって、このVP2456はかなり魅力的ではないだろうか。
また、この価格であれば、一気に複数枚を用意して、マルチディスプレー構成で仕事の効率向上を図るといった用途でも活躍することは間違いない。液晶ディスプレーの画質にこだわりたい人であれば、このVP2456は一考の価値ありの製品だろう。
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