第13世代Core搭載で性能も13%アップ

新VAIO SX14/SX12は長時間のウェブ会議にマッチ、勝色モデルも復活だ!!

文●ASCII

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 VAIOは6月7日、VAIOノートのハイエンドシリーズ「VAIO SX14」「VAIO SX12」のラインアップを一新。インテルの第13世代Coreを搭載モデルを発表した。また、基本的な特徴は共通の法人向けモデル「VAIO Pro PJ」「VAIO Pro PK」も投入する。受注は本日から開始。発売(出荷)は6月16日を予定している。

VAIO SX14/SX12 2023年モデル

全体に共通する特徴、法人向けはデュアルSIM対応

 VAIO SX14(VSJ146)は14型、VAIO SX12(VSJ126)は12.5型の液晶ディスプレーを採用。CPUはモバイルノートPC向けでは性能高めのP型番となっており、第12世代Core搭載のVAIOよりクロック周波数やキャッシュまわりが強化されている。例えば、同クラスで世代が異なるCore i7-1360PとCore i7-1260PをVAIO SX14に搭載して比較した場合、Cinebenchの結果が13%ほど高速化するという。

 また、VAIO Fシリーズで先駆けて採用して好評の、ウェブ会議時の「バッテリー節約機能」美肌効果が得られるカメラインテル Unisonへの対応など、使い勝手に関係する機能が大きく進化している。

 個人向けモデルにはPプロセッサーの最上位グレードが選択できるALL BLACK EDITIONと勝色特別仕様モデルを用意。タッチパネル採用モデルを含め、インテルのEvoプラットフォームに対応する点もポイントだ。ブラックのみとはなるが、Fシリーズと同時に発表したワイヤレスマウスも選択できる(ネイビーとホワイトの別カラーは単品販売)。

VAIO SX14、SX12、2023年モデル

VAIOに勝色特別仕様モデルが復活

 一方、法人向けのVAIO Pro PK(VJPK23)とVAIO Pro PJ(VJPJ23)はeSIM/nanoSIMのデュアルSIM構成(DSSS:Dual SIM/Single Stanby)が選択可能。開通が容易でSIMカードの紛失を防げるeSIMのメリットに加え、通信容量が不足や回線障害に備えたサブSIMの運用もできる。

 外観上は従来モデルと大きな差がないが、性能だけでなく使い勝手も確実に向上したモデルとなった。ちなみに、付属ACアダプターは直接プラグに差し込めるタイプから、本体とプラグの間に電源コードを挟むタイプに変更となった。

基本スペックの改善

 性能面の肝となるCPUは、Core i7-1370P、Core i7-1360P、Core i5-1340P、Core i3-1315Uが選べる(法人向けはCore i3がなく代わりにCore i5-1350Pの選択が可能)。同クラスで第13世代と第12世代を比較した場合、コア数などは変わらないが、クロック周波数が増加しているので性能は向上する。また、高性能(高クロックでの動作)を長く維持できる“VAIO TruePerformance”の効果と相まって、第13世代Core搭載の意味は少なくないだろう。

〇個人向けVAIO SX14、SX12の主な仕様:

標準モデル:
OS: Windows 11 Pro/Windows 11 Home
カラー: アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ローズゴールド(SX12のみ)、ファインレッド(直販限定)、ファインブラック
CPU/メモリー: Core i7-1360P/16GBまたは32GB、Core i5-1340P/8GBまたは16GB、Core i3-1315U/8GB
SSD: 256GB~2TB(ハイスピード)、256GB(スタンダード)
ディスプレー: FHD、タッチ付きFHD(SX14のみ、ペン選択可)、UHD(SX14のみ)
WWAN: 5G搭載(Core i3モデルを除く)、4G、非搭載
指紋認証: 
カメラ: FHD(顔認証対応)
キーボード: 英語、日本語かな表示あり、日本語かな表示なし
TPM: 搭載可

 VAIO SX14/SX12では、引き続き上位スペックモデルに相当する“ALL BLACK EDITION”を用意している。また、9周年モデルとして、7周年のタイミングで販売した“勝色特別仕様モデル”も数量限定で復活。VAIOらしいプレミアムな外観となっている。

ALL BLACK EDITION/勝色特別モデル
OS: Windows 11 Pro/Windows 11 Home
CPU/メモリー: Core i7-1370P/32GBまたは16GB、Core i7-1360P/32GBまたは16GB
SSD: 256GB~2TB(ハイスピード)、256GB(スタンダード)
ディスプレー: FHD、タッチ付きFHD(SX14のみ、ペン選択可)、UHD(SX14のみ)
WWAN: 5G搭載(Core i3モデルを除く)、4G、非搭載
指紋認証: 
カメラ: FHD(顔認証対応)
キーボード: 英語、日本語かな表示あり、日本語かな表示なし ※隠し刻印選択可能
TPM: 搭載可

 VAIOストアでの販売価格はVAIO SX14/SX12とも標準モデルは19万9800円から、ALL BLACK EDITIONは26万4800円から、勝色モデルは26万9800円から。

ウェブ会議時のバッテリー消費を最適化、スマホの着信にも対応

 インテルUnisonは、スマートフォンとPCの連携性を高められる機能。PC/スマホ間のファイル転送、スマホの着信をPCで受けて通話する機能、PCを使ったテキストメッセージの送信、携帯電話の通知をPC側で管理できる機能など、スマホとパソコンを併用するのが当たり前になった時代に役立つ機能が多数用意されている。

 カメラ機能は、前後フレームを参照してノイズを低減するTNR(Temporal Noise Reduction)で高画質化。より高い解像感と色再現性が得られるようになった。また、VAIO設定のカメラ項目からは“美肌効果”のオン/オフが選べ、さらに逆光補正や自動フレーミング機能なども装備するため、在宅ワークのカメラ映りが大きく改善する。

VAIO SX14、SX12、2023年モデル

ALL BLACK EDITION

 バッテリー節約機能は、長時間一定の負荷がかかり続けるウェブ会議で、バッテリーの持ちを良くする動作モードだ。VAIO独自の仕組みでCPU動作や画面輝度を適切な範囲に止め、不快なファンノイズなども抑えられる。VAIOの検証では、Teamsを利用したウェブ会議で約10%消費電力が低減できたという。

 VAIO SX14の本体サイズは幅320.4×奥行き222.9×高さ17.9mm(最薄部13.3mm)、重量は1.08kg、VAIO SX12は幅287.8×奥行き205.0×高さ17.9mm(最薄部15.0mm)、重量は929g(いずれも概算値、構成によって前後)。

 なお、VAIO公式Twitterアカウント(@PressVaio)で、「厳選機能の「定番」PC VAIO® F16・F14発売記念!Twitterフォロー&引用リツイートキャンペーン」も実施中。抽選で50名様にAmazonギフト券1万円分が当たる。
 

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