スマホと連動する電動アシスト自転車「e-bike」試乗レポ 第4回
理想のe-bikeを探せ! その4
wimoの小径e-bike「COOZY」は軽くて激坂も上りやすく街乗りが楽しい!
2023年06月12日 12時00分更新
スイッチも少なく直感的に操作でき
乗り心地と走行性能のバランスがいい
では乗ってみる。ロックは標準装備で、バッテリーボックスの開閉と同じキーを使う。
ロックを解除したらバッテリーの電源オン。わかりづらいけど、シーソースイッチになってるので、電源を入れるときは前の方を押す。すると白LEDが点灯してメイン電源オンだ。
電源が入ったら、次は左ハンドル部の「M」ボタンを長押し。するとアシストシステムの起動である。「+」と「-」はアシスト力の切替えに使う。操作ボタンは3つだけだ。
これで走行準備完了だ。20インチタイヤの小径車で、ホイールベースも短めなので小回りが利くお手軽な街乗り仕様。サドルの高さを調整し、さっとまたがってペダルを踏む。ぐいっ。
前輪駆動のせいか、ペダルを踏んでからアシストがぐぐっと効くまでちょっとラグがある。ペダルを半周くらい回したら効き始める感じなので漕ぎ出しは軽いギアにしておくのがオススメだ。
走り出したら実に快適だ。スピードに乗ってぐいぐいって感じではなく、20km/h前後で景色や風を楽しみながら走り、気になるものがあったら止まり、またスタートし、という使い方にすごくマッチする。小径e-bikeならではの良さだ。小径なので道を間違えたときのUターンも苦じゃないし。
そして画面の上半分に大きな文字で表示されるのは時速。下半分はバッテリー残量とそのほかの情報表示。Mキーを押すたびにトータル距離と、トリップメーターが切り替わる。トリップメーターのリセットは「M」と「-」の同時長押しだ。
平均時速や最高速などの表示はないが、時速の表示はあるので、スピードオーバーしてないか随時チェックできる。その辺は街乗りや通勤通学用の自転車だからか、非常にシンプルだ。ただ、時計は内蔵してほしかったと思う。走りながら、ちょっと今何時だっけ、って思うことあるよね。
アシストレベルは3段階に変更可能で
ノーアシストの設定もできる!
アシストレベルは3段階で色が変わるのでわかりやすい。赤いのがBoostで最強。黄色がPowerで、緑色がecoだが、Power時は下半分の文字が白抜きのため非常に見づらい。ついBOOSTかECOにしちゃう。
注目すべきは……ってほどのことでもないけど、ecoの下にさらに「NOアシスト」つまりアシストオフのモードがあるのは地味に良い。
バッテリーを節約したいときなど、アシストオフにした状態でも速度計・距離計として仕事をしてくれるからだ。アシストオフ時でも速度や走行距離は見たいよね。そのバッテリーだけど、公称だとBOOSTモードで約40km、ECOモードで約100km走れるという。残量は5段階の目盛で表示されるだけなので、実際にどのくらい走れるのか残量がゼロになるまで乗ってみることにした。
POWERモードを中心に、疲れたときや上り坂では遠慮なくBOOSTモードを使いつつ30kmほど走ったが、バッテリー残量はMAXのまま。
お、予想以上に持ちそうだ、と思ったらそれはちょっと甘かった。減りだしたら速いのである。その後、日が暮れたとか夕食を食べに行くとかで30分ほどライトを付けて夜の走行。ライトは標準装備しており、「-」ボタンを長押しすると点灯する。さすがだなと思ったのはライトの前面。よく見ると、上半分は光がリフレクター兼用で、光が拡散するようになってる。
これだと対向車や歩行者にまぶしくないのである。ライトの角度がちょっとでも上を向いてると、向こうから自転車が来たときにすごくまぶしくて不快なのだけど(だから自分が走るときは少し下を向けるよう気をつけてる)、それを軽減してくれるのだ。細かい街乗り仕様ならではの気遣いがうれしい。
もうひとつ街乗り仕様ならではの気遣いはサドル。サドルブランドとして有名なイタリアのセラロイヤル社。お尻が当たるところが大きな、いわゆるママチャリ仕様の形状なのだけど、ぐにゃぐにゃしてない低反発なクッションがいい。さらに持ち手がついてるのはポイントが高い。
この取っ手、店頭の狭いところに駐輪したり、狭い駐輪場で方向を変えるときにめちゃ重宝したのだ。ほかにもちょこまかと取っ手を持ち上げて駐輪位置の調整ってよく発生するのである。
さて、話は戻ってバッテリー。その後、減るペースが速くなり、走行距離45kmに達した頃には目盛が約半分以下まで減っていた。4から2に減るのは予想以上に早かったので要注意だ。
ではここで最後の電力を使い果たしてもらおうじゃないかと、いつもの岡本三丁目の急坂へ向かう。上に行くほどキツい勾配になる坂を上るのである。
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