PCケースはCooler Masterの「NR200P MAX」、i7-13700FにRTX 3060 Tiを搭載
デカいPCケースは嫌だ、でもゲームは快適に遊びたい! という人にこのコンパクトBTOPCが最適!
2023年05月19日 11時00分更新
机の上やリビングにゲーミングパソコンを設置しようと考えた場合、あまり場所を取らないコンパクトな製品を求める人は多い。パソコンショップSEVENから発売された「ZEFT G37F-Cube」は、そういった需要に対応した小型ゲーミングパソコンだ。
とくに、PCケースにCooler Masterの「NR200P MAX」を採用したことで、およそ幅185×奥行361×高さ274mmというコンパクトなサイズを実現しつつ、ゲーミング用途に特化したパワフルな性能を備えている。では、ZEFT G37F-Cubeはどのようなマシンなのか、詳しく見ていきたい。
ZEFT G37F-Cube
https://pc-seven.co.jp/spc/18670.html
価格:24万9800円(税抜)、27万4780円(税込)
試用機の主なスペック | |
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機種名 | ZEFT G37F-Cube |
CPU | Core i7-13700F(最大5GHz)、16コア(Pコア:8、Eコア:8)/24スレッド) |
CPUクーラー | Cooler Master「NR200P MAX専用設計」(280mm) |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 Ti 8GB |
PCケース | Cooler Master「NR200P MAX」 |
メモリー | Crucial DDR4-3200 16GB (8GBx2枚) |
ストレージ | 1TB SSD、Western Digital「BLUE SN570」 |
マザーボード | MSI「B760I EDGE WIFI DDR4」 |
電源 | 850W 80PLUS GOLD(NR200P MAX専用設計) |
光学ドライブ | 外付けDVDスーパーマルチドライブ |
Wi-Fi | インテル Wi-Fi 6E |
サイズ | およそ幅185×奥行361×高さ274mm |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
Core i7-13700FにGeForce RTX 3060 Tiを搭載
ケース付属の簡易水冷クーラーを採用
ZEFT G37F-Cubeは、CPUに第13世代Coreプロセッサーの「Core i7-13700F」(以下、i7-13700F)を採用。i7-13700Fは、16コア/24スレッドタイプのCPUで、Turboboost適用時の最大動作クロックは5.2GHzと、ゲーミング用途で高いパフォーマンスが期待できる。このi7-13700Fの冷却には、NR200P MAXに標準搭載されているColler Master製の簡易水冷クーラーを採用。この簡易水冷クーラーのラジエーターは280mmサイズで、140mm角ファンを2基装着。i7-13700FのTDPは65Wなので、十分な冷却性能を備えているといっていい。
GPUは、NVIDIAのAmpere世代の「GeForce RTX 3060 Ti」(以下、RTX 3060 Ti)を採用し、試用機ではGIGABYTEの「GeForce RTX 3060 Ti EAGLE OC 8G」が装着されていた。このカードは、カード長が242mmと比較的コンパクトなサイズで、GPUクーラーに「WINDFORCE 2Xクーリングシステム」と呼ばれるオリジナルモデルを採用している。
また、ZEFT G37F-Cubeではライザーカードを使用することで、マザーボードに対して垂直の向きでなく、水平の向きに装着されている点は特徴的だ。なお、NR200P MAXは336mmの長さまでのビデオカードに対応しているので、将来的なアップグレードも心配はない。
PCケースは前述のとおりNR200P MAXで、全体は黒色とグレーの2色でまとめられ、かなり落ちついた雰囲気。トップパネルのフロントパネル側には、ヘッドセット入出力端子のほか、USB 3.2 Gen.1(Type-A)を2つ装備。アクセスのしやすさはいうまでもなく、かなり使い勝手は良好だ。
サイドパネルは強化ガラス製で内部が見えるタイプ。ビデオカードが水平の向きに装着されているため、そのインパクトが大きいが、カードを取り外すとコンパクトなサイズにマザーボードや電源ユニットが整然と納まっているのが確認できる。また、トップパネルは一面がメッシュとなっており、通気孔も良好。なお、ラジエーターはトップパネルに装着されている。
マザーボードは、MSIの「MPG B760I EDGE WIFI DDR4」を採用。このMPG B760I EDGE WIFI DDR4は、チップセットにIntel B760を搭載したMini-ITXフォームファクターのモデル。電源部は8+1フェーズ構成で、「90A Smart Power Stage」対応するなどコンパクトながらも堅牢な仕様を誇る。
また、PCI Express(以下、PCIe) x16スロットは1本しか持たないものの、PCIe 5.0に対応し、「STEEL ARMOR」と呼ばれる金属製パーツで覆われた強化仕様である点も見逃せない。そのほか、2.5GbE対応の有線LANと、Wi-Fi 6Eに対応した無線LANも備えており、設置場所を問わず高速通信できる点もありがたい。
メインメモリーは、DDR4-3200対応のCrucial製SDMRAMの8GBを2枚、計16GB搭載。ストレージは、NVMe接続のM.2 SSDを1TB装備。なお、試用機ではWesternDigital製の「WD BLUE SN570シリーズ」の1GBモデルとなる「WDS100T3B0C」が採用されていた。どちらも、ゲーミング用途で速度と容量ともに申し分ない。
電源ユニットは、NR200P MAXに付属する80Plus Gold認証を受け、定格出力850Wの「V850 Gold」を搭載。i7-13700FのTDPが65W、RTX 3060 Tiのビデオカード電力が200Wであることを考慮すると、850Wで十分な容量といっていい。
価格は税込みで27万4780円
熱が篭る心配もなく動作音も小さめ
ZEFT G37F-Cubeの価格は、税込みで27万4780円と安価ではないものの、お買い得感は高い。コンパクトなサイズながらも内部に熱が篭ることはなく、動作音もさほど大きくなく、リビングに置くのに適した仕様といえよう。
とはいえ、実際のゲームパフォーマンスがどの程度か気になるところ。そこで、別記事では実際にゲームをプレイし、ZEFT G37F-Cubeのポテンシャルを確かめてみたい。