日本でもカスタマイズ販売を計画中!
ASUS創業者ジョニー・シー会長に世界のPC市場での成功のカギを聞いた
台湾ではCTOを開始
日本でもカスタマイズでの販売を計画中
――外資系他社がやっているような、BTO(CTO)でのカスタマイズPCの販売は今後やられませんか?
デビッド・チュー氏 当社もBTO(Build to Order)とCTO(Configure to Order)は確かに柔軟性が高い、さまざまなニーズを持つお客様に多くの選択肢を提供できるサービスだと感じています。
ASUS台湾ではすでにCTOのサービスを開始しました。日本でも導入する予定があり、各パートナー様と協議しています。現時点では具体的なスケジュール及び製品名を明らかにできませんが、よりメインストリームな製品から優先的に検討していく予定です。
――今後市場を拡大させていく戦略はなんでしょうか?
ピーター・チャン氏 2018年にASUSが企業変革の旅に出たとき、私たちは真の「改革と進化」の道を受け入れる強固な企業文化の構築に焦点を当てました。
ASUSは次世代イノベーションに取り組んでおり、このイノベーション戦略のもと、スマートソリューションとサステナビリティに焦点を当て、新しいエコシステム事業を拡大しています。
ASUSは「気候変動対策」、「循環型経済」、「責任あるものづくり」、「価値創造」の4つの軸を大切にし、2035年までに世界中の事業拠点で再生可能エネルギーを100%使用することを目指すASUSのネットゼロ構想に向けて一歩一歩進んでいます。
私たちは、ASUSの製品と技術に最も誇りを持っています。今年のCESでは、ASUSの空間認識技術を導入した世界初の3D有機ELノートPCを発表しました。この革新的な技術には大きな反響があり、市場に登場するのを心待ちにしている方が多くいらっしゃいます。
また、CESで発表されたROGのゲーミングノートPCは、最大限のパフォーマンスを発揮するために、再びその水準を引き上げました。
ROG NEBULA Displayは、鮮やかで鮮明な映像を提供し格別な体験を提供しています。今年、ROG NEBULA Displayは、13インチから18インチのノートPCまで、幅広いラインナップを揃えました。今お話しした、ASUSの4つの軸、ユーザーを驚かせる改新的なテクノロジー、そして幅広いラインナップが私たちの新製品や法人製品を市場拡大させることにおいて重要な戦略であると考えます。
――ASUS日本市場での今後の目標を教えていただけますか?
デビッド・チュー氏 日本市場におけるASUSの課題は、新しく革新的な製品を投入し続けることであり、市場のあらゆるセグメント、特にハイエンドセグメントにおいて、当社の製品がさらに注目されることです。
今回発表するASUS Zenbook 13 S OLED UX5304VAは、わずか約1kg、厚さもわずか約1cmですが、豊富なI/Oポート、環境に優しいリサイクル素材で作られ、16:10かつ2.8K有機EL高解像度パネルなど、日本の市場が求めている製品と考えています。
また、私たちの目標は日本のコンシューマーパソコンブランドとしてトップ3に入ること、そしてクリエイターとゲーミング市場において、常に優位に立つことです。今回、ハイエンドグラフィックスカードとAMD/Intel Hプロセッサーシリーズを搭載したZenbookとVivobookのフル製品群を用意しました。
また、生産性が飛躍的に向上するデュアルスクリーンデザインを採用したZenbook Pro Duoもご用意しています。新製品のみならず、以前発表したハイエンドグラフィックスカードを内蔵、かつ外付けグラフィックスカードのROG XG Mobileにも対応する2in1 ROG FlowシリーズのゲーミングノートPCもあります。
これらの製品が当社の特徴的な製品シリーズとなり、クリエイター市場、ゲーミング市場、そして日本市場で高く評価されることを期待しています。
ASUSの「In search of incredible」(挑め。想像を超えたその先へ)と、ROGの「FOR THOSE WHO DARE」(満たされぬ、挑戦者たちへ)という企業理念が、学生や若い世代にも響き続けることを期待しています。