ついに春がやってまいりました。とっくに春なんぞ通り越して真夏日でクソ暑いぞコラ、なーんて地域もございましょうが、北海道はまだ草木も伸び切っておらず、旧道、廃道、廃線跡などマニアックな探検にもってこいの季節なのであります。
新車を買った情報2023、私は四本淑三です。今回のテーマと致しますのは、冬のために買ったNESTOのMTB「TRIZE PLUS」を、春夏秋3シーズン仕様に衣替えというお話であります。
タイヤが太く、サスペンションもあり、ギアが軽いのがMTB。山坂道を楽しく下るための自転車ですから、平坦な舗装路ではロードバイクのように速くは走れません。しかし幹線から少し外れるだけで自然が本気出してくる北の大地においては、プチ・アースダイバー活動の強い味方となるのであります。
ところがそんなMTBでも走れない道があるのはご存知でしょうか。
幅60cm以下でも歩道を走っていいのは例外です
「この自転車は車体幅(ハンドル幅)が60cmを超えるため歩道は走行できません。」
NESTOの純正ハンドルバーにあったステッカーです。悪路走行を前提としたMTBのハンドルバーは、安定性を確保するため、ちょいと長めのものが付いて参ります。ロードレーサーなら40cm前後、クロスバイクなら50cm程度、MTBにも色々ありましょうがTRAIZE PLUSは70cmでした。
おいおい、歩道を走れない自転車を売っていいのか。
との誹(そし)りを受ける前に言っておきますと、そもそも自転車は車道を走るのが原則。歩道を走っていいのは道路交通法の例外です。
その例外とは「運転者が13歳未満又は70歳以上、または身体に障害を持つ者」であること。あるいは「自転車通行可」の標識、「普通自転車通行指定部分」の路面標示が歩道にあること。あとは「通行の安全を確保するためやむを得ない」場合。ただし、歩行者の安全確保のためお巡りさんから指示があれば通行できません。日本の道路の多くは自転車が走る前提で設計されておりませんから、こうした曖昧な例外を設けて運用せざるを得ないわけであります。
ただ、それが認められるのも「長さ1.9m、幅60cm」のサイズに収まった「普通自転車」のみ。ほとんどの自転車は車幅=ハンドル幅ですから、ハンドルが60cmより長いと歩道を走れないわけです。
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