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アスキーベストセレクション 第6回

ASUSの高級PCケース「GR701」は自作PCマニアが欲しがるギミックをほぼ全部搭載する逸品

2023年04月30日 12時00分更新

文● ドリル北村

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配線を隠すギミックに小物入れまで装備

 冷却機構としてフロントに3基、リアに1基の140mm PWMファンを標準装備しています。エアフローを最大化するため、120mmではなく140mmサイズのファンを採用しているあたりに開発者のこだわりを感じます。

計4基の140mmファンを標準装備。取り外し可能なダストフィルターがフロント、トップ、ボトムにあるのでファンのメンテナンスも簡単です

 ドライブベイ数は2.5インチ/3.5インチ共用シャドウ×2、2.5インチシャドウ×5。拡張スロットは9段で、それとは別に縦方向に3段あるので、ビデオカードを垂直に配置することもできます。

拡張スロットは9段。ビデオカードを垂直に配置するためのスロットも用意されています

 マザーボードトレイ下部には、奥行34mmのケーブル管理スペースを配置。配線は幅46mmの空間にROGロゴ入りのベルクロストラップで固定でき、透明なサイドパネル越しでもすっきり見えるようまとまります。さらに半透明のケーブルカバーも付属しているので、RGBの照明を生かしつつ配線を隠せます。

裏面のケーブル管理スペースに余裕があるので、ケーブルマネジメントが容易にできます

半透明のケーブルカバーで配線を隠せるのがうれしい

ROGロゴ入りのベルクロストラップで配線をスッキリまとめられます

 マザーボードトレイには、ゴールドのROGロゴがあしらわれたAura Sync ARGBファンハブも設置されています。最大8台のARGBコンポーネントと6基のPWMファンに対応しているので、標準搭載のライティングボードと4基のケースファンに加えて、好みのLEDとファンを追加できます。

ARGBファンハブが付属。最大8台のARGBコンポーネントと6基のPWMファンをコントロール可能ですので、発光と冷却で端子が足りなくなることはないでしょう

 またケース内部には、ROGブランドが一目でわかるARGBライティングパネルを搭載しています。ファンやSSDを搭載するスペースを確保したい場合は、外側に移動することも可能です。ケーブルを隠す目隠しとしても活用できます。

ARGBライティングパネル。ケース内部をイルミネーションで鮮やかに彩れるほか、ケーブル隠しとしても機能します

電源部は、側面が開口しているので、OLEDパネルを内蔵した電源ユニット「ASUS ROG Thor」を取り付けても側面のOLEDが隠れることなく、現在の消費ワット数を確認でるようになっています

 さらに、底部には小さな収納スペースが設けられ、PCIeスロットブラケット、ネジやケーブルタイなど、よく使う部品を入れて整頓できます。これらの部品は必要なときに限って手元にないことが多いので、収納スペースがあるのは助かりますね。

保管場所に困る予備のネジや、一度外すとほぼ使うことがないPCIeブラケットなどを格納できるユーザーフレンドリーな設計がポイント

価格に見合う素材と品質
装備品と作り込みが秀逸

 これまで見てきたように、ROG Hyperion GR701は抜群の利便性と拡張性を備えています。約7万円と高額ですが、それに見合う機能を有し、攻めた外観も相まって所有欲を存分に満たしてくれます。ビデオカードホルダーやファンハブまで付属していることを考えると、決して高いとは言い切れません。

 最高級のPCケースにPCパーツを組み込み、それを眺めながら最高級のブランデーと葉巻を味わう上質なひとときをみなさんもお楽しみください。

ROG Hyperion GR701を採用したPC
セブンアール「ZEFT Z32PBA」

 さて、このPCケースは欲しいけど、パソコンを自作する自信がない、あるいは面倒くさいという方もいるでしょう。そういう方にオススメなのが、BTOパソコン通販のセブンアールが販売するPC「ZEFT Z32PBA」です。

詳細はセブンアールのウェブサイト(https://pc-seven.co.jp/spc/19721.html)をチェック

 PCケースにROG Hyperion GR701を採用しているので、購入後のメンテナンスで苦労することはないでしょうし、今後パーツをアップグレードするときにも、パーツが収まるかどうかサイズを気にする必要もありません。なにより見た目がイケてるので気分がアガり、PCを使うのが楽しくなるはずです。


 

筆者:ドリル北村(ASCII編集部)

回転数1500rpm以上のファンは使わない静音マニア。PCは性能より見た目重視で選ぶタイプだが、発光パーツはケーブルマネージメントが面倒になるのであまり好きではない。ケーブルが極力見えないよう裏配線に気を使うわりに、エアフロー管理はわりとずさん。

 

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