ピアニストのヤン・リシエツキ氏も登壇、日本からの初配信は東京文化会館から
ドイツ・グラモフォンの映像&音楽配信サービス「ステージプラス」の日本語版開始
2023年04月04日 19時50分更新
ユニバーサル ミュージックは4月4日、ドイツ・グラモフォンの映像&音楽配信サービス「ステージプラス」の国内展開について、発表記者会見を開催した。
ステージプラスは月額1990円(年間契約の場合1万9900円)のサブスクリプション型サービス。グローバル版はすでに開始しているが、日本向けにローカライズしたものを本日から提供する。UIや曲名の表示はもちろん、メタデータも日本語化している。
コンテンツもグローバル版と同じものを視聴できるが、テレビ局と共同制作したコンテンツなど一部は配信地域の制限がかかる場合があるという。
iPhone/iPad、Apple TVではアプリを通じて、PCではブラウザーを経由して視聴できる。クオリティーは4K、ロスレス(FLAC、最大94kHz/24bit)/Dolby Atmos対応。月課金の場合で30日間、年課金の場合で7日間の無料試用期間が適用される。
高クオリティーの音声と映像で、世界の劇場から熱気を届ける
ステージプラスのコンセプトは、音楽ファンにリアルな音楽体験を提供することだ。世界有数の歌劇場、オーケストラ、コンサートホール、音楽祭と連携して原則毎週実施するライブ配信、収録映像のプレミア配信が基本となったサービスだ。
海外公演の場合、日本との時差が心配だが、ライブ配信は日本向けに視聴しやすい時間を選び、再配信するという。また、ライブ中継は後日アーカイブして、オンデマンド配信する。
加えて、歴史的な演奏の映像なども用意している。
現在、常時視聴できるのは250ほどで、演奏だけでなくドキュメンタリー、ショートビデオ、インタビューなども提供する。音源としてはドイツ・グラモフォンの最新アルバムのほか、過去の名盤を1200ほどラインアップしているという。
会見では、日本でのローンチを記念して“東京・春・音楽祭 2023”のプログラムから、2つの演奏会をライブ中継することが紹介された。4月5日にはヤン・リシエツキと日本人ソリストによるブラームス演奏会、4月8日にはキット・アームストロングによる鍵盤音楽年代記を配信する。4~5月のプログラムとしてはこれ以外にも、ジョン・エリオット・ガーディナーがベルサイユ宮殿で演奏するバッハのミサ曲を始めとした、ライブ配信/収録配信のコンテンツが7本ほど予定されている。今後はバイロイト音楽祭の配信も予定しているそうなので、興味のある人はチェックしてみてはどうだろうか。