米国の”ソフトパワー”を認めるとともに
米国への思いや憧れも語っている
一方で任氏は、「若い頃は西洋に憧れていた」「世界最高レベルの部品の多くは米国から来ている。私は新米だ」。制裁については「突然棒で殴られた」と表現しつつも、「科学・教育における米国のソフトパワーは我々の手の届かないレベル」と認めている。
さてファーウェイは、2月末にバルセロナで開催されたMWCで最大のスペース(9000平方メートル)を構えたとのこと。ネットワーク分野では「5.5G時代に向けた歩み」といったテーマを掲げ、5G領域でのリードをアピールするとともに、法人分野ではデータセンターソリューションを披露した。苦境真っただ中にあるデバイス分野では「HUAWEI Mate 50」などのスマホ、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」なども展示した。
5Gの無線アクセスネットワーク(RAN)市場において、加入者ベースでファーウェイは24.8%を占めて、いまだシェアトップ(Strategy Analytics調べ)。その多くは自国市場と思われるが、存在感は相変わらずだ。Strategy Analyticsでは、ファーウェイの強さとして、研究開発への投資がエネルギー効率、コスト効率の良い5G技術につながっていると分析している。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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