AndroidスマートフォンなどのBluetooth通信で利用されている音声コーデック「aptX」と「aptX HD」が、Android Open Source Project(AOSP)でオープンソース化されたことがわかった。
Androidデバイスへの「aptX」と「aptX HD」対応が無料で可能に
aptXとaptX HDは、無線などで音声データをやり取りする際に使われるデータ圧縮規格(コーデック)。1980年代に北アイルランド・クイーンズ大学ベルファストで開発されたアルゴリズムを基にしており、2023年現在はAndroidスマートフォンなどで採用されている。
これまでaptXとaptX HDの特許はクアルコムが保有しており、自社製品にこれらのコーデックを搭載したいメーカーは、クアルコムからライセンスを得る必要があった。
今回のオープンソース化ではこうしたライセンスの形が変更され、Androidデバイス限定かつAOSPのソースコードを使用するという制限はあるものの、クアルコムの許可を得なくても自由にaptXとaptX HDを搭載できるようになる。
なお、今回オープンソース化されたのはaptXとaptX HDのみ。「aptX Low Latency」などの派生コーデックはこれまで同様ライセンスが必要となる。