パフォーマンスと電池持ちも満足必至
CPUはクアルコムのSnapdragon 695 5G(最大2.2GHz/オクタコア)、メモリーが8GB、ストレージが128GBという構成。Snapdragon 695はミッドレンジ向けなので、“ヘビーな使い方には向かない”という印象を持つ人もいるでしょうが、実際、ほとんどのアプリはスムーズに使えました。基本アプリはキビキビと動き、マルチタスク操作も問題なし。カメラの撮影モードの切り替えや連続撮影もスピーディーにできて、「ポケモンGO」「ツムツム」のような定番ゲームもサクサクとプレイできました。グラフィックに凝ったゲームは厳しいですが、誰でも満足できるはずです。
バッテリー容量は4600mAhで、電池持ちも問題なし。筆者がややヘビーに使った日でも、電池は40%くらい残ったので、標準的な使い方であれば2~3日は持つと考えてよさそう。また、Qnovo社と共同開発した充電技術を搭載し、電池寿命を長くできることも特徴です。
初期搭載OSはAndroid 12。最大3回のOSアップデートと、最長4年のセキュリティアップデートが保証されているので、少なくとも4年間は、最新モデルと同等の機能・サービスが利用できると考えていいでしょう。
【まとめ】エシカルな暮らしを意識できることが
大きな付加価値かも
「arrows N」は、環境に配慮されて開発された端末ですが、それを意識せずとも誰でも使いやすく、機能面でも満足できそうです。筆者がFCNTに取材して聞いた話では、現時点では、従来のバージン材よりもリサイクル材のほうが高く、リサイクル材を使いつつ、従来モデルと同様の堅牢性を実現させることにもコストがかかったとのこと。個装箱にも適正に管理された森林から作られたFSC認証紙を使い、植物由来のバイオマスインキを使うといった徹底ぶりなので、従来モデルよりも価格が高くなってしまうのは必然でしょう。
「arrows N」には、エシカルな暮らしを意識させるアプリもプリインストールされていて、使うことによって日常生活に変化をもたらすことも期待できそうです。それを付加価値と捉えて、4年間快適に使い続けられることを考慮に入れると、決して高い買い物ではないかもしれません。
この連載の記事
-
第522回
スマホ
Android 15で4G対応のタブレット「Blackview Tab 60 Pro」は使う場所を選ばないのが魅力 -
第521回
スマホ
日本発売予定の最速級ゲーミングスマホ「REDMAGIC 10 Pro」をフォトレポ -
第520回
スマホ
ライカカメラ搭載の 「AQUOS R9 Pro」に約20万円の価格以上の価値を感じた -
第519回
スマホ
ドコモ以外からも売られる新らくらくスマホはガラケー的UIと進化した健康管理機能で勧めやすい1台 -
第518回
スマホ
モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい -
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた -
第515回
スマホ
日本発売が決定した可変絞りカメラ搭載のハイエンドスマホ「nubia Z70 Ultra」速攻チェック -
第514回
スマホ
2人同時に音楽を楽しめる青春スマホ「nubia Music」に新しい可能性をを見た -
第513回
スマホ
4万円で買えるゲーミングスマホも! コスパに優れたデザインスマホ「realme 13」シリーズがアツイ! -
第513回
スマホ
100倍望遠が実用的なスマホ「vivo X200 Pro」はカメラ性能が変わらず最強だった - この連載の一覧へ