米国連邦取引委員会(FTC)は3月14日、Epic Gamesに対し、「フォートナイト」上で意図せず有料アイテムなどを購入したユーザーへ料金を返還するよう命じた。返還総額は2億4500万ドル(約327億円)となる。
ユーザーの意図しない課金をEpic Gamesが誘導
FTCによると、Epic Gamesはゲーム「フォートナイト」に一貫性がない紛らわしいボタン構成などを導入し、プレイヤーが1クリックだけで不要な課金をしてしまう状態をつくっていたという。
また、子どもがゲーム内で課金する際、親の同意なく簡単に購入可能な状態にしたり、クレジットカード会社を通して不正請求に異議を唱えたユーザーのアカウントをロックすることもしていたという。
今回の命令により、Epic GamesはFTCに対して、和解金として2億4500万ドル(約327億円)を支払う義務が生じる。
FTCでは今後、不正請求を受けたフォートナイトユーザーへの払い戻しプログラムを設定。Epic Gamesが支払う和解金を対象ユーザーへの返金に充てる予定だ。
返金対象は以下の条件に該当する米国のユーザーで、日本など米国外のユーザーは対象外。
- 2017年1月から2018年11月までの間に Epic Games Storeで未承認のクレジットカード購入をした子どもを持つ親
- 2017年1月から2022年9月の間に不要な(V-Bucks)を請求されたフォートナイトプレイヤー
- 2017年1月から2022年9月までの間、クレジットカード会社との間で不正請求について争った後、アカウントがロックされたフォートナイトプレイヤー