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だしの味わいに個性アリ:

山盛りのあさりにするか、焼き立ての牛肉にするか 春の丸亀製麺がおもしろい!

2023年03月17日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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打ちたてのうどん、貝で食べるか肉で食べるか

 春がやってまいりました。ぽかぽかした陽気に誘われて、さまざまな出会いが生まれる季節です。

 飲食業界においても、それは同様。多くの新商品、新メニューが登場しています。筆者が気になったのが、丸亀製麺。春限定の定番商品「山盛りあさりうどん」を、3月7日から4月下旬までの期間限定で、全国で販売しています。

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 山盛りあさりうどんは、春の定番商品。価格は並790円、大930円、得1070円。

 どんぶりからあふれんばかりのあさりが特徴。北海道産の真昆布と複数の削り節からつくる風味豊かなかけだしをベースに、あさりの旨みを加えた特製だしを注ぎ、殻付きあさりを手鍋に入れて、旨みを引き出しながら火を入れます。

山盛りあさりうどん

 うどんは、茹で釜からどんぶりに直接入れる「釜抜き麺」で提供されます。釜抜き麺は、表面に毛羽立ちが残っているため、もっちりふわふわな食感。そこに旨みたっぷりのだしがよく絡み、打ちたてのうどんと特製だしの旨みを一緒に味わえるそう。

 ちなみに丸亀製麺は、引っ越しや新生活など何かと新しいことが多い春という季節柄、食べ応えのある定番商品として「焼きたて肉うどん」をおすすめしています。

 海の幸と山の幸、その両方を丸亀製麺がうどんにしているわけです。まあ牛肉を「山の幸」というかどうはむずかしいところですが。しかも、山盛りあさりうどんも、焼きたて肉うどんも、注文を受けてからあさりに火を入れる/牛肉を焼く……というのがウリです。

 丸亀製麺のひと手間かけた1杯を味わってみたい! というわけで、丸亀製麺に「うどんを作るところ、見せて」とお願いしたら「いいよ」と言われたので、行ってきました。

2つ食べました(ちなみに完食しました)

ちゃんとあさりが山盛りなのがえらい
山盛りあさりうどん

山盛りです

 まず、山盛りあさりうどんです。あさりがちゃんと“山盛り”なのが、最大の長所だと思います。「言うほど入ってないじゃん」というわけじゃないのがすごい。ぷりっとした食感が楽しめます。

注文を受けてから火を入れます

もちろん、あさりのだしをたっぷり注いでいます

 それだけの量のあさりが入っているため、当然、つゆにもあさりの旨味が溶け出しています。これだけでも飲みたくなる、滋味のあるものです。

あさりの量が見た目にも楽しい

山盛りなので、当然、具だくさん

 あさりのぷりっとした食感は、もちろん具材としても魅力的。何よりも、そのあさりの旨味が溶け出ただしの味わいが、このメニューの個性でしょう。磯の旨味が、体をほっこり温めてくれます。

だしは、もう、本当にあさりの味です

 ちなみに、あさりですが、数えてみたら31個入っていました。もちろん多少の増減はあるでしょうが、平均して30個ほどが入っているなら“山盛り”といってもいいでしょう。

ちなみに筆者は「うどんを食べながら、1つずつ食べていく」派なのですが、「最初にすべて殻から外す」派の人もいるようですね

おすすめの無料トッピングは、さわやかさを増してくれるショウガ

 茹で釜から水で締めずにどんぶりに直接入れる釜抜き麺も特徴的。「ツルッ」というよりは、「フワッ」「モチッ」という印象で、穏やかな味のだしに合っています。

すこし毛羽立ったうどん

最後まで飲みきりたくなる特製だし

 あさりがこれだけ入っているから当然ですが、磯の香りをしっかり感じられる、ユニークなうどんに仕上がっています。お酒を飲んだシメに食べるのもよいかもしれません。

牛の脂がだしに溶け出すのがポイント
焼きたて肉うどん

牛肉とたまねぎ

 続いて、焼きたて肉うどんです。2022年3月、進化を遂げて誕生した肉うどん。丸亀製麺によると「5秒に1杯売れている」ほどの人気メニューとなっているそうです。価格は並750円、大890円、得1030円。

注文ごとに割り下で焼きます

脂がたっぷり移った割り下ごと、具材をうどんにかけます

 注文を受けてから、1杯ずつ焼きたてを提供。じゅわっとした牛肉の焼ける音や香ばしい香りが食欲をそそるメニューです。

おすすめトッピングはネギ

 このメニューですが、牛肉の脂が溶け出すことによるだしの旨味がポイントかなと思います。たまねぎの甘味も相まって、うどんに絡み、どっしりとした食べごたえを演出します。

牛肉の食べごたえも十分

 もちろん、具材としての牛肉の食べごたえも十分。しっかりした存在感があるので、天ぷらをトッピングする際は、あまり山盛りにしないほうがよいかも。好みにもよりますが、「いか天」「ちくわ天」など、淡白な味わいの天ぷらのほうが合うかなと感じました。

脂が溶け出した、かけだしのコクがいい

 こちらのうどんは、あさり山盛りうどんとは異なり、水でしめています。ツルッとした食感が、牛肉の旨味をより引き立たせる印象。

つるつるしたうどんの食感もポイント

 無料トッピングとして、ネギを入れましたが、天かすを入れるとさらにパンチが増します。ただ、牛肉自体の脂もあるので、あまり入れ過ぎると、油っこくなってしまうかも。ほどほどがよいですね。

天かすを入れると、なおパンチがある味わいに

 意外なところでは、無料トッピングとして用意されている「わさび」もオススメです。そもそも、わさびがあること、知ってました? 牛肉の旨味によいアクセントをつけてくれますよ。

知られざる脇役、わさびもオススメ

 ちなみに丸亀製麺には、「温」でも「冷」でも楽しめる「焼きたて肉ぶっかけうどん」もあります。気温が暖かくなってくれば、つるつるとしたのど越しと噛みごたえのうどんを、焼きたての牛肉とたまねぎとともにぶっかけだしで食べられる冷たいうどんが最高かも。

「焼きたて肉ぶっかけうどん」(並750円、大890円、得1030円)

 なお、山盛りあさりうどんの特製だしのベースとなっているのは、焼きたて肉うどんにかけるかけだしと同じです。そこから、こんな違いが生まれるのか……という発見も、また楽しいものかと。

 春らしく見た目も楽しい山盛りあさりうどん、がっつりとしたパンチのある焼きたて肉うどん。どちらも、だしの味わいに個性アリ。この2つが選べる春の丸亀製麺、なかなかよろしいのではないでしょうか。

 なお、両商品とも一部店舗では販売していないほか、店舗により取り扱い商品が異なる場合があります。店舗別の販売状況はこちらを参照してくださいね。

モーダル小嶋

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。

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