Windows Info 第370回
「Windows Terminal」「PowerToys」「Winget」 Microsoft系OSSのアップデート情報
2023年03月12日 10時00分更新
月1回程度の頻度でバージョンアップしている「PowerToys」
PowerToysは、プレビュー版はなく、月1回程度の頻度でバージョンが上がっている。最新版はv0.68である。実用に使う程度の安定性はあるものの、v1.0未満であるため、プレビューや安定版をリリースしないのであろう。
v0.68では、新規ツールとして、「プレーンテキストで貼り付け」と「マウスジャンプ」(マウスユーティリティ内)が追加されている。また、前バージョンのv0.67では、システムトレイにあるPowerToysアイコンから一部の機能を直接実行できるクイックアクセス・システムトレイ・ランチャーが入った。以下の表にPowerToysの主要機能の概要を示す。
バージョンアップの頻度は遅めの「Winget」
Wingetも、Terminalのようにプレビュー版と安定版をリリースしている。原稿執筆時点の安定版はv1.4、プレビュー版はv1.5である。v1.4は、昨年7月からプレビューがはじまり、今年1月に安定版となった。プレビュー版v1.15は、これを受けて今年1月からプレビューが開始されている。アプリケーションのインストール、アンインストールなどWindowsの安定性に影響のある作業をするプログラムなのと、多数のパッケージを扱うことから、バージョンの進歩は、Windows TerminalやPowerToysに比べて遅い。
★
Windows Terminalは、Windowsの標準アプリとなったため、安定版のリリースがWindows 11のアップデートに同期するようになった。ただし、同期するのはWindows Terminalのバージョン更新だけで、バグ修正などのバージョンを変えないリリースは随時される予定だという。PowerToysは、いまだに新機能が追加されるなど、当面、落ち着く感じはなさそうだ。Wingetのプレビュー版は、Windows Insiderのプレビュー向けとされているため、実用で使うなら安定版を入れるほうが安全だろう。

この連載の記事
-
第471回
PC
Windowsのコマンドラインでエイリアスを使う -
第470回
PC
Windows用のパッケージマネージャー「Winget」 プレビュー版で機能が充実してきた -
第469回
PC
Windows Updateの27年 悪役だった頃から改良が進んで、徐々に目立たない存在に -
第468回
PC
2025年のWindowsどうなる!? Windows Insider Programの状況をあらためて見る -
第467回
PC
Copilot+ PCのNPUでカメラを処理する「Windows Studio Effects」 その内容や効果は? -
第466回
PC
PowerToysの最近の新機能には、複数アプリを指定位置に起動する「ワークスペース」や新規作成のカスタマイズがある -
第465回
PC
WindowsのPowerShellからBluetoothデバイスを調べる -
第464回
PC
Windows 10のサポート切れまで1年を切った さてWindows 10マシンをどうする? -
第463回
PC
Windows Terminal Preview版でSixelグラフィックスを実際に表示させてみる -
第462回
PC
Windows Terminal Preview版でSixelグラフィックスを扱う -
第461回
PC
Copilot+ PCを買ってみたが、「今焦って買う必要はない」のかもしれない - この連載の一覧へ