このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

アスキーベストセレクション 第1回

Zenfone 9は小型高性能&強力手ぶれ補正で使うほどに価値が見えるスマホだ!

2023年03月09日 12時00分更新

文● オカモト/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最新の大型センサーではないが優秀なカメラ
まずはジンバルの性能を確認できる動画から

 ここからは注目のカメラをサンプルとともに紹介します。スペック的には、メインカメラが1/1.56型センサーで5000万画素のソニー「IMX766」、ここに1200万画素の超広角カメラが組み合わされます。望遠カメラは無いため、純粋なハイエンド機との差はありますが、多くの人にとってはこれで十分なはず。このうち、メインカメラには6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載。特に手持ちでの動画撮影でも滑らかな映像が撮れるということです。

大きさが目立つカメラ部分。ジンバルスタビライザー機能搭載に注目です

 その動画撮影時の手ぶれ補正は「オフ」「普通」「HyperSteady」の3モードから選択可能です。

 階段を若干駆け足で登りながらの手持ちの撮影で、「オフ」ではガクガクしているのが、「普通」では滑らかになっていることがわかります。ただ、今回の例では「普通」と「HyperSteady」の差はそこまで大きくなりませんでした。「HyperSteady」は画角が狭くなり、解像度もフルHD/60fpsにまでに制限されます。普段は「普通」で十分で、「HyperSteady」の性能は、ランニング中や自転車に固定しての撮影など、より本格的なアクティブシーンで威力を発揮するのかもしれません。

旅行中に失敗写真が少なかったのが特にうれしかった!
ナイトモード、料理、マクロと多くの場面で優秀

 Zenfone 9のジンバルスタビライザーは静止画でも機能するのですが、特に失敗写真の少なさという部分で大いに役立ちました。旅先での風景は一期一会ですし、特に今回は寒くて、操作がおぼつかない場面も多かったのですが、そんな状況でも「あっ、ここではうまく撮れてない」ということが少なかったのがメリットになりました。

Zenfone 9での撮影サンプル。以降、特記していないものはすべて「オート」で撮影しています

 夜景モードについては、実際に目で見た状況に近く、無理に明るく写し出すことはない印象。

夜間撮影でのサンプル

こちらは比較用のiPhone 14 Proでのサンプル

 また、マクロ撮影はカメラアプリにモードがあるわけではないものの、超広角カメラに切り替えることで、数cm程度まで近づいての撮影が可能になります。

超広角カメラに切り替え、マクロ撮影をした例

同じく超広角カメラでのマクロ撮影

標準カメラでのサンプル

超広角カメラでのサンプル

1倍で撮影

2倍ズームで撮影。精細感は保たれたままで、望遠レンズがない点をカバーしてくれます

 数少ない70mm切りのコンパクトモデルでありながら、SoCをはじめとするハイエンド性能、強力な手ぶれ補正がユーザーを助けてくれるカメラ、そして細かな使い勝手の良さまで備えながら、8GB/128GBモデルなら9万9800円という価格は他のハイエンド機と比べても大変にお買得な1台と言えます。

 コンパクトスマホ好きなら、必ず購入……とは言いませんが、選択肢には加えてほしい、そんな1台であることは間違いありません(そうじゃないと、こんな高性能で魅力的なコンパクト機が今後に続かないかもしれないじゃないですか!)。

カラバリは左からムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック、サンセットレッド、スターリーブルーの4色

ASUS「Zenfone 9」の主なスペック
ディスプレー 5.9型有機EL(20:9)120Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約68.1×146.5×9.1mm
重量 約169g
SoC Snapdragon 8+ Gen1
内蔵メモリー 8/16GB
内蔵ストレージ 128/256GB
OS Android 12→13
対応バンド 5G:n1/2/3/5/7/8/12/20/28/38/77/78
4G:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20
/26/28/34/38/39/40/41/42
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN Wi-Fi 6
カメラ画素数 5000万画素+1200万画素(超広角)
イン:1200万画素
FeliCa/NFC ○/○
バッテリー容量 4300mAh(30W対応)
生体認証 ○(側面指紋、顔)
防水/防塵 ○/○(IP68)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ ミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト、スターリーブルー、サンセットレッド
価格 9万9800円(8/128)
11万2800円(8/256)
12万9800円(16/256)


筆者:オカモト(ASCII編集部)

スマホはAndroidの方が好きだが、iPhoneも3G以来、毎年買っている。PCも基本的にはWindowsの方が好きだが、普段持ち歩いているのはM1搭載のMacBook Airとハッキリしないところがある。

 

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン