ネットで「ヒヤっとした話」を集めよう 第22回
連絡手段は複数持っておくとヒヤリ防止に&2要素認証も重要
Twitterの凍結祭りで友人と音信不通でヒヤリ、救世主はあのSNSだった?
2023年03月06日 17時00分更新
ネットでヒヤッとした体験をこっそり告白
アスキーのYouTubeチャンネル特番からスピンアウトした「思わずヒヤッと/ホッとする、ネットにまつわる怖い話」を紹介する連載第22回。
今回は「知人との唯一の連絡手段だったTwitter、アカウント凍結にヒヤリ」というお話です。
Twitterのアカウント凍結にヒヤリ! 対策はmixi、そして2要素認証?
つい先日、友人がTwitterのアカウント大量凍結に巻き込まれてしまい、音信不通に。もう終了してしまった古いネトゲーで知り合った仲なので交友もネット越しに特化しており、じつは電話番号すら知らないことにあらためて気づきました。
『まさかこんな形で友人関係が終わるとは……』と落ち込みましたが、もしやと思いmixiにログインしたらビンゴ!
友人は一時的に避難しており、慌てて連絡先を交換できてホッとしました。
今回のヒヤリ案件は、ネットで知り合った古い友人との連絡手段だったTwitterがアカウント凍結の憂き目に遭い、友人関係消滅の危機に瀕してしまった、というお話です。
ご存知の通り、Twitter社が実業家のイーロン・マスク氏によって買収されたのは2022年10月のことでした。Tesla社のCEOでもあるマスク氏が買収を表明したのは2022年4月。そこから半年ほど色々ありましたが、最終的に買収は成功しました。
そしてマスク氏はTwitter社のCEOに就任するやいなや、その経営にさまざまな改革を実行したのでした。その詳細はここでは割愛しますが、ともかく改革に伴うと思われるいくつかの現象が発生しています。その1つが「アカウントの凍結」です。
2023年2月に入って、アカウントの凍結に見舞われるユーザーが続出。ネットでは「凍結祭り」などと揶揄されるほどの規模でした。スパム目的のアカウントが凍結されるのは仕方ないことかもしれませんが、まったく悪さをしていない普通のアカウントまで誤凍結されるケースが続出したのでした。
おそらく投稿者さんのお友だちも誤凍結の影響を受けたということなのでしょう。
いにしえのSNSが再会場所に
今回のTwitter凍結祭りで注目されたのが、かつて多くのユーザーが利用していたSNS「mixi(ミクシィ)」でした。現在の若者たちは「mixi? 『モンスターストライク』の会社よね」などと思うかもしれませんが、もともとは国産SNS「mixi」の大ヒットに伴って上場を果たしたIT企業でした。
2004年2月にサービスを開始したmixiは、当初「招待制」。また自分のページを見たほかのユーザーの「足あと」が残ることも特徴の1つでした。現在進行形で付き合いのある人たちとつながることができたのはもちろんですが、プロフィールを検索することで、リアルで会うこともなくなった知り合いとも簡単につながれると多くのユーザーに愛されました。
2011年にはアクティブユーザー数が1500万を超えたとも言われています。さらにmixiの「コミュニティ」機能では、同じ趣味を持っていたり、共通の推しがいたりするほかのmixiユーザーとつながることもできました。ネットで友だちをつくる絶好のツールだったのです。しかしながらTwitterやFacebookの台頭とともに次第にアクティブユーザーの数は減っていきました。
しかしこのmixi、ユーザー自身が退会しない限りはアカウントが削除されることはないようで、過去に利用していたアカウント情報さえ覚えていれば、現在でも利用できるのです。
mixiからTwitterへ移行したという人は多いでしょうから、今回の投稿者さんのように、“凍結祭りに巻き込まれて音信不通になったが、mixiにアクセスすることで無事連絡が取れた”というケースもあったようです。
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