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新車を買った情報2023 第115回

禁断のスパイクタイヤ21世紀の雪道を走る

2023年03月05日 16時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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シュワルベのアイススパイカープロを試す

 私が買ったのはシュワルベの「ICE SPIKER PRO」。北国自転車野郎の定番とも言える銘柄で、サイズは27.5×2.6インチ。幅65mmほどで、通常のマウンテンバイク用としては一番太いスパイクタイヤです。

 仕様としては最近流行りのチューブレスレディで、チューブレスレディホイールに装着しシーラントを注入することでチューブレス運用できるものです。私はシマノのチューブレスホイール「WH-8120」に履かせて使っていますが、そのセットアップは意外なくらい簡単でした。

 シュワルベ純正ビードワックス「イージーフィット」を塗って、シマノの電動空気入れMP180Dで簡単にビードも上がって作業終了。これまで散々聞かされてきた「コンプレッサーやブースターでエアを高圧で入れないとビードが上がらない」といった問題も経験せずに済んでいます。

 驚いたことにこの状態でエア抜けもしません。そこでシーラントを入れずにどれくらい保つか試してみました。もちろんパンクしたり、何かのはずみでビードが緩めば急激にエアが抜けて危険です。シーラントなしの運用はまったくお勧めできません。

 ただ今回はトレイルを猛スピードで駆け下りるわけでもなく、平坦な雪道を低速で走るだけ。いきなり抜けても平気だろうことで2気圧入れて様子を見たのですが、2ヵ月経っても1.8気圧をキープしていました。

 シュワルベは自社のチューブレスレディタイヤを「チューブレスイージー」と呼んでおり、多少なりとも気密性を保つ工夫はされているようです。それがたまたまシマノのチューブレスホイールに対して効いているのかも知れません。繰り返しますがこのタイヤを当たり前に使うならシーラントは必須です。

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