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MWC Barcelona 2023レポート 第14回

日本では知られないが、新興国で人気のメーカーTecnoが13万円の折りたたみスマホ「Phantom V Fold」発表

2023年03月03日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII

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 Tecnoは、MWC2023で同社初となる折りたたみスマートフォン「Phantom V Fold」を発表した。Tecnoは中国Transsionのブランドだが、新興国を中心に展開しており、Phantom V Foldもインドで発売予定だ。価格は8万9999ルピー(約14万8000円)で、早期予約特典として7万9999ルピー(約13万2000円)で購入が可能。

Phantom V Fold

開いたときは7.85型、閉じると6.42型
閉じても使いやすいサイズだが、300gとやや重い

 Phantom V Foldのディスプレーサイズは開いたときが7.85型/2296×2000ドット、閉じたときが6.42型/1080×2550ドット。ヒンジ部分が隙間なく閉じることが可能で、本体サイズは開いたときが159.4×140.4×6.9mm、閉じたときが72×159.4×14.2~14.5mm。チップセットはMediaTekのDimensity 9000+を搭載。メモリーは12GB、ストレージは128GBまたは256GB。バッテリーは5000mAhで45Wの急速充電をサポートする。

MWC2023で開催された発表会に参加

 閉じた状態では片手でも楽に持てるスリムな形状となる。一方、重量は約300gで他社の折りたたみ機より若干重い。

閉じるとスリムなスマートフォンになる

 ディスプレーは「開く」「閉じる」のどちらかの位置で固定され、途中の位置で止めておくことはできない。いわゆる「Flexモード」と呼ぶ、本体をL字型に折り曲げた状態で机の上に置くといった使い方には対応していない。しかしカメラアプリなど一部のアプリはディスプレイを曲げた状態にすると、左右で異なる表示(撮影時のプレビューと撮影済み画像の表示、など)をするモードにもできる。

折り曲げた状態では固定できない

 本体カラーはブラックとホワイトの2色。ブラックは背面仕上げがフェルトのような布のような触感だ。カメラは5000万画素の広角、5000万画素の光学2倍望遠、1300万画素の超広角を搭載。なおフロントカメラはメインディスプレー側に1600万画素、アウトディスプレー側に3200万画素を搭載している。

ブラックモデルの背面処理は他には見ない特殊な仕上げ

ヒンジ部分に折り目はなく、隙間無しでピタリと閉じる

 ディスプレーのヒンジ部分の折り目は無く、表示を消して真っ黒にすると若干筋のようなものが見えるが、ほとんど気にならない。本体を完全に閉じると隙間が開かず、ピタリと閉じることが可能だ。

隙間なしで閉じられる構造だ

 ヒンジ側もシャープな仕上げ。なお防水防塵には非対応。

ヒンジ側から見る

 本体側面は右側にのみ電源ボタンとボリュームボタンを内蔵。指紋認証センサーは電源ボタンに搭載されている。横から見るとカメラの台座部分が2段階に出っ張っていることがわかる。

ヒンジの反対側

 ディスプレーの表示は2つのアプリを左右に分割表示できるほか、ポップアップで2つのウィンドウを表示することも可能。7.85型のディスプレイを有効活用できるユーザーインターフェースが搭載されている。

アプリの複数表示は分割やポップアップに対応

 

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