6G時代のユースケースを世界に向けて展示したNTTドコモ MWCのドコモブースをチェック
2023年03月03日 09時00分更新
NTTドコモは、MWC Barcelona 2023にてブースを出展。「Coming Up Next 6G STAGE」をテーマに、6Gに関するコンセプトや、同社が取り組んでいるVR・XR関連の展示が見られた。
6Gのシミュレーションでは下り最大100Gbpsの通信速度
日本っぽいコンテンツを活用しての展示も
6Gについては、現在規格が標準化されているわけではないため、ロードマップなどの紹介にとどまるが、サービス開始を2020年代後半と想定して、仕様やコンセプトを提案している。
ブースではその一例として、「分散MIMO」についてのシミュレーションを展示。分散MIMOを使ったケースで、最大で100Gbps以上の下り通信速度を計測する端末があり、非採用時と比べて、実際に下り1Gbps以上の速度で通信をしている端末の割合も多くなっている。
6Gで接続するユースケースとして、ボール型の振動デバイスを使い、触覚を伝送する「人間拡張基盤」に関する技術を披露。手に持ったボールを持っていると、ほかの人が触れた感触が伝わってくるというシステムで、凸凹のタイルや目の粗い布のザラザラといった細かな感触が体感できるようになっていた。ボールは半分に割れ両手で持つこともでき、左右それぞれに感触を伝えることも可能だ。
さらにピアノを弾く際の歯切れ良く弾くスタッカートや、やさしく弾くレガートといった演奏の違いを微弱な電技信号によって腕に伝えることで、ピアノの学習に活用するデモも展示。こちらも超低遅延により信号を遠隔地から伝えることができる。
そのほかNTTコノキューが展開しているVR・XR関連の取り組みも展示。「XR World」では、メタバース空間でゴジラシリーズの怪獣を原寸大で見られるようになっているほか、「Matrix Stream」ではバーチャルライブの体験コーナーを用意し、日本らしいコンテンツを使って、世界に向けて紹介していた。
また今回のMWC Barcelonaにあわせて発表された「オープン RAN」に関する新ブランド「OREX」に関連する説明を展示。世界の通信キャリアに向けて、O-RANの導入支援のビジネスを進めていくことをアピールしていた。
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