HTCは、スペイン・バルセロナにて2月27日(現地時間)から開催している「MWC Barcelona 2023」出展。ブースにはスマートフォンの姿はなく、最近の同社の注力製品であるVRヘッドセット「HTC VIVEシリーズ」を使った体験エリアを設置していた。
スーツケースサイズの可搬型の5Gシステムを展示
イベント会場などで高速のモバイルネットワークを構築可能
モバイル通信関連では、可搬型のプライベート5Gネットワークシステム「G REIGNS REIGN CORE S2」を展示。これは同社の子会社であるG REIGNSが開発したもので、昨年もスーツケースサイズに同様のシステムを組み込んだものを展示していたが、担当者によると今回の「G REIGNS REIGN CORE S2」はそれをさらにコンパクトにしてブラッシュアップしたとのこと。
新モデルでは約1万平方メートルのエリアをカバー。レイテンシーは20~30msで、対応バンドはn77/n78/n79/n48。通信速度は標準だと下り800Mbps、上り120Mbpsで、オプションにより下り1Gbpsにも対応している。
「G REIGNS REIGN CORE S2」はO-RAN規格に基づいて構成されており、30分ほどでセットアップが完了。そのためオフィスなどの常設の施設はもちろん、ポップアップストアやイベントスペースなど、臨時で高速のネットワークが必要なケースで活用できる。
そのユースケースとして、会場のブースでは、同じくHTCからリリースされているカメラトラッキングシステムの「VIVE Mars CamTrack」を使って、映像をリアルタイムに合成して配信するシステムに「G REIGNS REIGN CORE S2」を使用。ブース2ヵ所に5Gのアンテナを設置して、データを転送していた。
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