特許庁の広報誌「とっきょ」Vol.56が完成！ テーマは「福島イノベーション最前線」。「復興」の先にある新しい価値の創造が芽吹き始めている福島県での取組を知財の視点で読み解く！

　特許庁は最新の知財トピックをわかりやすく紹介する広報誌「とっきょ」の最新号Vol.56の配布を開始した。

　今回の特集は「福島イノベーション最前線」。東日本大震災と原子力発電所事故の発生から12年。復興計画は新たな段階を迎えつつある。福島イノベーション・コースト構想の一環として進められる「福島ロボットテストフィールド（RTF）」は、世界に類を見ない陸・海・空のフィールドロボットの開発実証拠点。そこではさまざまな企業や大学、研究機関が集まり、「知財」をキーワードとしたイノベーションに取り組んでいる。災害対策DXを推進する株式会社テラ・ラボや、「総合ものづくり支援企業」として活躍する株式会社菊池製作所の事例をインタビューで紹介。その可能性に満ちた未来図をレポートする。

　また、マクタアメニティ株式会社は、福島を拠点に野菜や果物を撮影した画像で味の特性を推定する「おいしさの見える化」技術など、イノベーションに取り組んできた。「福島から世界へ」という思いを幕田武広代表に聞く。

▼復興計画が進む福島での構想や計画を知財の視点で読み解く！「とっきょ Vol.56」はこちらから読むことができます
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html

　ほかにも、さまざまな知財にまつわる取組を紹介。

　株式会社シンテックは、知財に関する苦い体験をばねに、外部の専門家と組んで体制を構築、令和３年度の知財功労賞（特許庁長官表彰）を受賞した。福島の中小企業も支援するその取組をコミック形式で紹介する。

　特許庁が力を入れるYouTubeでの取組については、イラストレーター・パパンがレポート。公式YouTubeチャンネル「JPOちゅーぶ」にて公開された、農林水産省「BUZZ MAFF」との新たなコラボレーション動画の背景についてコミックで紹介する。

　ほか、ローマ字や数字の簡単な組み合わせからなる商標が例外的に登録された、株式会社明治の人気ヨーグルト「R-1」「LG21」の事例や、置くだけで食品の鮮度を保つ次世代の鮮度保持装置の事例。特許庁が取り組む「コピー商品撲滅キャンペーン」についてなど、知財にまつわるさまざまなトピックを紹介。知財について考えながら学ぶことができる一冊となっている。

▼「とっきょ Vol.56」はこちらから読むことができます
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html