グーグルは2月27日、AndroidとWear OS by Google(以下、Wear OS)、Chromebookに関連する9つの新機能を発表した。生産性やアクセシビリティの向上を目的としたアップデート。ほとんどの機能は既に使えるが、一部は来週以降にリリース予定だ。
AndroidとWear OS共通:「Google Keep」に新しいウィジェットなどが登場
AndroidにはGoogle keepのシングルノートウィジェットが追加された。これを使えばホーム画面からメモを管理したり、ToDoリストのチェックが可能。
Androidスマートフォンと接続したスマートウォッチとも同期できるので、予定を見逃すことも減少する。
また、Wear OSを搭載したスマートウォッチ向けに、ウォッチフェイスをタップするだけでメモやToDoリストを作成できる機能が追加される。
Android向けアップデート:PDFの注釈やウェブ会議のノイズキャンセリング機能でより使いやすく
「Google Drive」:PDFの注釈機能に対応
Android向けのGoogleドライブでは、PDFファイルに指やタッチペンで注釈を入れられるようになった。
フリーハンドでの入力や、蛍光ペンツールで重要なテキストを保存する機能にも対応する。
「Google Meet」:通話音声のノイズキャンセリングに対応
ウェブ会議アプリのGoogle Meetでは、通話中にマイクが拾った雑音を自動で除去するノイズキャンセリング機能をより多くのAndroidスマートフォンに開放した。
ノイズキャンセリングを使うことで、周囲の騒音が大きな環境でもよりクリアな音質で通話できるようになる。
「Gboard」:絵文字からオリジナル絵文字ステッカーを作成可能に
文字入力キーボードのGboardでは、複数の絵文字を組み合わせてオリジナルの絵文字を作る機能が追加された。作成した絵文字は「LINE」のスタンプのようにステッカーとして相手に送信可能だ。
「Google Wallet」:新しい決済アニメーションを導入
電子決済アプリのGoogle Walletでは、店頭で決済した際に表示される新しいアニメーションを来週から導入する。グーグルが公開したサンプル画像は魚を咥えたペンギンのアニメーションだが、他にも複数のパターンがあるようだ。
「Chrome」:ページレイアウトを維持したまま文字サイズなどを変更可能に
Chromeブラウザーでは、ページレイアウトを維持しながら文字や画像のサイズを変更できるようになる。
この機能の正式リリースは3月の予定だが、現在も設定→アクセシビリティからChromeベータ版の機能として提供中だ。
Wear OSのアップデート:アクセシビリティを向上する2つの新機能を追加
Wear OSではアクセシビリティ機能を向上。見当識障害の患者向けにモノラルオーディオ機能が追加される。
また、ディスプレイに色補正モードとモノクロモードが新たに加わり、選択肢の幅がより拡大した。
Chromebookのアップデート:Bluetoothイヤホンの「Fast Pair」に対応
Chromebookではオーディオ機能がアップデートされ、Bluetoothイヤホンのワンタッチペアリング機能「Fast Pair」に対応する。
これにあわせて、Androidデバイスで既にペアリング済みのBluetoothイヤホン・ヘッドホンは、同じGoogleアカウントでログインするChromebookにも自動でペアリングされるようになる。
具体的な日時は不明だが、この機能は間もなく利用可能となる見込みだ。