このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

働く!おすすめ周辺機器レビュー 第24回

じつは全部入りのハイエンド機――プリンストン「NuraTrue Pro」レビュー

世界初のaptXロスレス対応完全ワイヤレスイヤホンに一目惚れ!

2023年03月03日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII

提供: 株式会社プリンストン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

そしてマイク性能にも注目したい!

 YouTubeなどの動画視聴時において、音ズレはほぼなかった。ゲームプレイについても同様。また、ワイヤレス特有の音声がブツブツ途切れる現象は、ごくまれに発生することはあったが、イラつくほど頻繁なことはなく、十分許容範囲と言えるだろう。

 音楽を聴くことが主眼の人にはあまり大きなポイントではないかもしれないが、「NuraTrue Pro」の内蔵マイクが優秀であることも触れておきたい。通話やオンライン会議で利用したとき、このマイクの性能が意外なほど高いことに驚いた。

 当然ながら口元にマイクがなくても相手に十分聞こえる。自然な音声を拾ってくれている。骨伝導マイクと共にノイキャン機能が効いているところが大きいと思われる。

通話も良好。こちらの発声をきちんと拾って先方に伝えられている

「ロスレス対応機器はないけど、高音質が欲しい」
もちろん、解決策があります!

 「NuraTrue Pro」のロスレス音源再生の威力が強烈なのは実感できたものの、再生デバイス、つまり今回試用した「AQUOS R7(SH-52C)」のようなハイエンドスマホを準備しないといけないところが玉にキズ。手持ちのノートPCやスマホでも、できるだけ「NuraTrue Pro」の実力を実感したいもの。

 そこでおすすめしたいのが、aptX Adaptive対応オーディオトランスミッター「Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter」だ。

「Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter」本体。PCに直接挿すタイプのSDカードリーダーのようなサイズ感

 このトランスミッターは、再生デバイスに接続することで、ロスレスではない代わりに、aptX Adaptive(24bit/96kHz)環境によるBluetooth通信を実現する製品だ。

 USB Type-CとType-A接続に対応し(変換コネクターが付属する)、それぞれに対応したデバイスに接続することでaptX Adaptiveコーデックが追加され、「NuraTrue Pro」のような対応Bluetoothイヤホンを使うことで高音質な音楽を楽める。対応する再生デバイスも「Nintendo Switch」「PS4」「PS5」「PC」「Mac」「Android」「iOS」と豊富だ。

 「Nura Bluetooth 5.3 Audio Transmitter」の本体サイズは幅15×奥行7.2×高さ33mmと非常に小型。小さめのSDカードリーダーぐらいと思えば良い。各再生デバイスに接続してもそこまで邪魔になるようなサイズではない。

変換アダプター経由でノートPCに接続

 接続手順も簡単だ。再生デバイスのUSBコネクターに本体を挿すだけで電源がオンになってペアリングモードになる。音楽デバイス側からペアリングすればそれだけで接続完了。次回以降は自動的にペアリングされる。

 そして本体のコントロールボタンを押すことで、通信モードを選択できる。通信モードには「ミュージックモード」「音声通話モード」「ゲームモード」の3モードがあり、「ゲームモードでは低遅延、ミュージックモードでは音質重視」といった使い分けが可能。

手軽に高音質が手に入る。「NuraTrue Pro」ならこの使い方でもマルチポイント接続機能が使える

 なお音声通話モードではモノラル音質となり、付属のアナログマイクを再生デバイスのマイク端子に接続することで音声の送信が可能となる。

 試しに筆者のノートパソコンに接続してみた。ナニゴトもなく稼働したトランスミッターと「NuraTrue Pro」をペアリングしてみる。軽く試聴してみたところもちろん満足な音質。ちなみに「NuraTrue Pro」の「マルチポイント接続」機能を使うことで、シームレスに再生デバイスを変更できるのが便利。

【まとめ】一芸合格にあらず! 全科目合格点の優秀さが光る

 「NuraTrue Pro」は、aptX Losslessに対応した高機能完全ワイヤレスイヤホンとして間違いなく注目すべき製品だ。

 しかしその「aptX Lossless対応」という一芸のみで一点突破するような尖り気味のイヤホンというわけではなく、いわゆる完全ワイヤレスイヤホンに求められるような機能をほぼすべて網羅する「全部入り」イヤホンだったのが意外であり、非常に好印象だった。

 言ってみれば、利便性と音質を両立させたイヤホンということだ。

「NuraTrue Pro」はAQUOS R7との親和性も良好。ハイエンド製品を所持する満足感も◎

 ネックになるかもしれないのは再生デバイスの対応製品だが、現在はハイエンドデバイス限定とも言えるaptX Losslessも、いずれ徐々にミドルレンジに搭載されてくることだろう。そうなれば、もはや対応イヤホンを選ぶのは当然ということになるだろう。もはや躊躇している段階ではない。

 気になる「NuraTrue Pro」の価格は、プリンストン直販価格で税込4万5980円。「全部入りのハイエンド向け、かつロスレス対応な完全ワイヤレスイヤホン」と考えれば妥当な価格だろう。

 なによりも、「世界初」のロスレス対応完全ワイヤレスイヤホンという特別感を意識すれば、所持する喜びも格別といえるものだ。ワイヤレスで高音質を楽しみたいという人なら、見逃せない製品だ。

(提供:株式会社プリンストン)

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン