報告件数は4ヵ月連続減少
大減少しましたが、ぬか喜びに終わる可能性も。
フィッシング対策協議会が発表した2023年1月のフィッシング報告件数は、前月より2万7205件減り、計3万8269件でした。前月比約41.6%という大きな減少です。また減少した件数も過去イチではないでしょうか。4万件を切ったのは2021年7月以来、およそ18ヵ月ぶりです。
騙られるブランドにさほど変化はなく、上位のAmazon、ETC利用照会サービス、セゾンカード、PayPayカードを合計すると全体の約67.6%を占めます。なお、Amazonを騙るものだけで全体の約44.6%までを占めています。
SMS経由のフィッシング詐欺は、宅配便を騙りアップルの偽Webサイトへ誘導する手口と携帯キャリアを騙るものが多く確認されています。
フィッシング詐欺に使用されたブランド件数も76件。わずかですが前月に続いて過去1年間の最低値を更新しました。
おすすめの関連記事
フィッシング詐欺もQRコードの時代に突入!?
旧正月はフィッシング詐欺も小休止する季節
昨年春の急増後に高止まりしていた報告件数は4ヵ月連続で減っており、フィッシング詐欺の流行もこれで終息と一安心したいところですが、フィッシング対策協議会は引き続き注意が必要としています。
その理由は、「フィッシング報告が急増した2020年以降は、毎年、旧正月の前後は報告が減る傾向があります。しかし過去の事例では、翌月は報告が増加する傾向にあるため」とのこと。まだまだ油断は禁物のようです。