「Googleマップ」イマーシブビューが東京対応
インドアライブビュー公開
Googleマップ関連では、2022年のGoogle I/Oにて予告されていた「イマーシブビュー」が公開された。
これは、AIを使って何十億枚ものストリートビューと航空写真を融合して作り上げられたリッチなデジタルモデルの中を自由に歩き回ることができる仕組みで「訪れる前からその場所にいるような感覚を味わえる」という。
本日より、東京、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの世界5都市で利用可能になるが、今後数ヵ月以内に、アムステルダム、ダブリン、フィレンツェ、ベニスなど、ヨーロッパ内のいくつかの都市でも開始する予定だという。
また、AR技術を使ってカメラが写す映像にATMやレストランなどの情報を重ねて表示できる屋内型ストリートビューが、今後数ヵ月のうちに東京、ベルリン、ロンドン、ニューヨークなど世界中の新しい空港、駅、モールといった1000以上のスポットが追加されることも発表された。
さらに、ルート概要画面または携帯電話のロック画面から、簡易版の経路情報を見ることができる「一目でわかるルート案内(Glanceable Directions)」機能や、充電ステーションの位置やプラグの種類などを検索できるEV向けの地図機能も発表された。
「アート&カルチャー」AIツールWoolarooの紹介
アート&カルチャーをテーマにした最後のパートでは、アーティストのデビッド・リーと共同で、ブロブオペラをより深く理解するためのツールや、消滅危機言語の保護を目指すAIツール「Woolaroo」などが紹介された。
会話型AI「Bard」新たな情報はなかったが
AIファーストの姿勢がより鮮明に
今回のオンライイベントは、前日に発表された会話型AI「Bard」関連の発表があると期待されていたが、残念ながら追加の情報は発表されなかった。それどころか、グーグルは本イベント開催に先立ち、Bardの使用例を紹介するTwitter広告を配信したが、質問に対するBardの回答が間違いであったため、グーグルの親会社アルファベットの株価が急落するという出来事もあった。
Not to be a ~well, actually~ jerk, and I'm sure Bard will be impressive, but for the record: JWST did not take "the very first image of a planet outside our solar system".
— Grant Tremblay (@astrogrant) February 7, 2023
the first image was instead done by Chauvin et al. (2004) with the VLT/NACO using adaptive optics. https://t.co/bSBb5TOeUWpic.twitter.com/KnrZ1SSz7h
とはいえ、AI技術を活用して同社の最大の強みである「検索」をより高度なものにしていくという姿勢が強調されており、同じく前日OpenAIの技術を活用した新たな検索エンジン「Bing」を発表したマイクロソフトへの対抗姿勢をより強く打ち出してきていると感じた。