ツイッターのイーロン・マスクCEOは2月4日、リプライスレッドに表示される広告から得た収入の一部をユーザーに還元すると自身のツイッターアカウントで発表した。同日より開始しており、対象はサブスクリプション「Twitter Blue」契約の認証済みアカウントのクリエイターだ。
開始はしたが詳細は発表されず
ツイッターではタイムライン上とリプライスレッドの一部に広告が表示されているが、収益が分配されるのは後者(リプライスレッド上の広告)となる。
ただし、2月6日時点ではまだ詳細は発表されておらず、以下のような不明点も多い。
収益の分配対象が不明確
イーロン・マスクCEOは、収益分配を受けられるのはTwitter Blueを契約する認証済みアカウントのクリエイターとしている。
Starting today, Twitter will share ad revenue with creators for ads that appear in their reply threads
— Elon Musk (@elonmusk) February 3, 2023
だが、この「クリエイター」が具体的にどのようなユーザーを指すのかは不明確だ。
イラストや動画、小説などを投稿しているユーザーだけを指すと考えることもできるが、ツイートそのものを著作物ととらえれば、投稿内容に関わらず全ユーザーがクリエイターという解釈も可能だ。
収益の送金方法も不明
得られた収益をユーザーが出金する方法も明かされていない。
ツイッターには投げ銭機能の「Tip jar」が実装されているが、このシステムの活用有無を含め、2月6日時点では説明されていない状態だ。
Twitter Blueに契約している筆者のアカウントでもメニュー内に収益化の項目は出ているが、間もなく申し込みが可能となると表示されるだけで、ここでも詳細はわからなかった。
広告収入の分配率も未発表
広告収益をどの程度ユーザーに分配するかについてもツイッターは公表していない。
ただし、ユーザーへの分配率は必ずしも全ての事業者が公開しているわけではないため、今後も公開されない可能性は十分あり得るだろう。
Twitter Blueは月額980円から利用できるツイッターの有料サブスクリプションサービス。契約者は認証マークの付与が付与されるほか、ツイートの編集機能、動画アップロード機能の強化といった特典を受けられる。