湯に浸かりながら富山湾越しの立山連峰が見られる絶景露天も！氷見市の日帰り温泉5選

2023年02月14日 12時00分更新

文●越智龍二　イラスト●サタケシュンスケ

　能登半島の南東部に位置し、漁業の盛んな富山県氷見市。「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟する富山湾越しに望む立山連峰、日本の棚田100選に選ばれている長坂の棚田など、写真映えする多くの絶景スポットが有名ですが、じつは温泉も市を代表する名物の一つです。

　市内には、氷見温泉、ひみ阿尾の浦温泉、岩井戸温泉、九殿浜温泉などが北部沿岸を中心に点在。総称して「能登半島国定公園氷見温泉郷」と呼ばれています。各温泉によって異なる部分はありますが、主に「美人になる湯」と呼ばれるその泉質は、入るとお肌がスベスベになるナトリウム-塩化物泉で、効能は切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病など。今回は、氷見温泉郷に約15か所そろう温泉旅館や民宿のなかから、手軽な日帰り入浴も可能な5つの施設をご紹介します。

静かな里山にある泉質自慢の隠れ宿

湯の里いけもり

　「湯の里いけもり」は、気軽に宿泊や日帰り温泉が楽しめる里山の隠れ宿。識者が選ぶ日本の秘湯64選にも選ばれたナトリウム塩化物泉（有磯温泉）の天然温泉を露天（冬季は中止）などで堪能することがきます（日帰り入浴は9時〜20時、大人700円）。2022年秋にはバリアフリー対応の別館天座AMAZA（貸切露天風呂付）、地元のひみ里山杉などで作られたバレルサウナ（写真）も登場。

DATA
住所：富山県氷見市指崎1632
電話：0766-74-6123
湯の里いけもり

海越しの立山連峰の絶景を湯船から堪能

なだうら温泉元湯磯波風（いそっぷ）

　ブリしゃぶ発祥の宿として知られる「なだうら温泉元湯磯波風」は、目の前に広がる富山湾の海の幸や高級和牛の氷見牛などを味わえるグルメな温泉宿です。敷地内からくみ上げる自家源泉を加水・加温なしのかけ流しで楽しめる温泉は、内風呂と露天があり、どちらも日帰り入浴が可能（10時～21時、大人500円）。湯に浸かりながら海越しに立山連峰を望む露天が評判で、空気が澄んだ冬はその眺めも格別です。

DATA
住所：富山県氷見市泊1760
電話：0766-74-2336
なだうら温泉元湯磯波風

体の芯から温まる高張性の天然温泉

氷見温泉郷くつろぎの宿うみあかり

　「氷見温泉郷くつろぎの宿うみあかり」は、氷見漁港直送の鮮魚を使った創作料理と、趣の異なる6種類の客室が評判の宿です。本館と別館で異なる源泉を引く温泉は、富山湾越しの立山連峰を望む展望大浴場などがそろう本館のほか、高張性の泉質で体の芯から温まる別館があり、後者のみ日帰り入浴（8時～22時、大人660円）が可能。23年2月1日には、露天風呂客室杜の棟も新たにオープンしました。

DATA
住所：富山県氷見市宇波10-1
電話：0766-74-2211
氷見温泉郷くつろぎの宿うみあかり

女性に人気の美肌の湯を絶景露天で満喫

九殿浜（くでんはま）温泉ひみのはな

　弱アルカリ性で湯触りのなめらかな天然温泉を源泉かけ流しで満喫できる温泉宿が「九殿浜温泉ひみのはな」です。美しい富山湾と立山連峰を望む露天風呂のほか、つぼ湯やこしかけ湯、展望サウナなどがあり、日帰り入浴は10時～16時30分、大人1時間500円～。富山湾の海の幸が味わえるランチと入浴がセットになった日帰りコース4,800円～のほか、宿泊も1泊2食付10,500円～とリーズナブルです。

DATA
住所：富山県氷見市姿400
電話：0766-79-1324
九殿浜温泉ひみのはな

日本でも指折りの泉質を誇る名湯をかけ流しで♪

氷見温泉郷総湯（そうゆ）

　「氷見温泉郷総湯」は、氷見グルメが一堂にそろう「氷見漁港場外市場ひみ番屋街」に隣接した温浴施設。お湯に浸かりながら氷見沖の唐島を一望でき、タイミングがよければ富山湾に浮かぶ3,000ｍ級の立山連峰も見られる大浴場が評判です。そのほか、ジャグジー付きのイベント湯や露天、炭酸泉などで日本屈指の濃度＆成分量を誇る塩化物強塩泉を楽しめます。入浴料は中学生以上700円。

DATA
住所：富山県氷見市北大町26-78
電話：0766-74-2611
氷見温泉郷総湯

　ひみ寒ぶりのシーズンは過ぎたものの、これから旬を迎えるイワシのほか、氷見うどん、氷見牛など、おいしい食材がそろう氷見市。温泉を楽しんだあとは、氷見が誇る美味をぜひ味わってください。

※記事内の価格はすべて税込です。価格は予告なく変更される場合があります。
※この記事は、「つなぐ旅～東日本～　ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています

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