ホワイトのPCケースと水色のライト、人気のカラーリングを採用
ゲーマーに注力した主力PCが誕生、i9とRTX 4070 Tiをコンパクトにまとめた1台
2023年01月31日 11時00分更新
i9-13900FとRTX 4070 Tiの組み合わせ
ゲーム向けとして性能とコスパのバランスがいい注力モデル
――本日はよろしくお願いいたします。最初に、「ZEFT Z36Flow」の主な特徴を教えてください。
中嶋 孝昌氏(以下、中嶋氏):CPUに「Core i9-13900F」、ビデオカードに「GeForce RTX 4070 Ti」、B760チップセットのマザーボード「B760M Pro RS/D4 WiFi」を採用するなど、いずれも今年発売の最新製品をふんだんに使用したマシンです。TDP 65WのCore i9を搭載することで、筐体サイズや冷却周りなどをコンパクトに収めることができました。RTX 4070 Tiは前世代のRTX 3000シリーズと比べて、瞬間的な消費電力は順当に上がっているものの、性能あたりの省電力化、低発熱化が進んでいます。CPU・GPUともにゲーム用途では申し分なく、“性能をコンパクトにまとめたモデル”といえると思います。
――モデル名末尾の「Flow」というのは、何か意味があるのでしょうか
西川 龍氏(以下、西川氏):採用しているNZXTのPCケース「NZXT H5 Flow White」から取っています。弊社の製品は、シリーズ名を除けば数字やアルファベットを並べた味気ないものが多いんですが(笑)、そもそも製品名のネーミングに関して細かいルールがあるわけではないんです。ただ、ZEFTシリーズでは使用したPCケースを分かりやすくしようというのと、何か意味のあるワードを入れたいということで、このような形を取りました。
――メインのターゲット層はどんな方を想定されていますか?
中嶋氏:第13世代CoreプロセッサーやRTX 4000シリーズ自体は、昨年から登場しているわけですが、いずれも高価格帯のハイエンドパーツであり、両方を採用すると40~50万円を超えてくるような製品になってしまう、という課題がありました。今回はハイエンドモデルではあるものの、よりコストパフォーマンスのいい最新製品を採用することで、これまで様子見していた方々にもご提案できる価格帯のモデルとして設計しています。卓上置きもできる許容範囲のギリギリを攻めたサイズなので、自宅にそこまで大きなパソコンが置けないという方、デスクの上にハイパワーなパソコンを置きたいという方にも検討いただきたいです。
――確かに、ビデオカードにリリースされたばかりのGeForce RTX 4070 Tiを搭載する点に興味を引かれるユーザーは多いと思います。
中嶋氏:末尾に「Ti」が付いているモデルとはいえ、下2ケタが「70」ナンバーだと性能的にはアッパーミドル程度を想像しがちですが、RTX 4070 Tiは前世代最上位の「GeForce RTX 3090 Ti」に相当する性能を備えている、非常に優秀なGPUです。
真重 翔氏(以下、真重氏):レビューサイトのベンチマーク結果なども見ているのですが、ゲームタイトルにもよるものの、おおむね性能的にはフルHD解像度でRTX 3090 Ti超え、WQHDや4K解像度でもRTX 3090 Tiに比肩するパフォーマンスが出せるようです。性能にはかなり期待できるので、高解像度のゲーミングモニターで利用するのもよさそうです。
中嶋氏:加えて価格もRTX 4080より落ち着いており、消費電力は下がっているため、かなり魅力のあるGPUといえるのではないかなと思いますね。純粋なゲーム用途として考えれば、一番面白いラインになるのではないでしょうか。
――確かに、RTX 4080はカード単体で20万円を超えてくる製品も多いですが、RTX 4070 Tiは15万円前後で、かなりの価格差があります。40万円切りのハイエンドゲーミングPCとして考えると、RTX 4070 Ti搭載のBTOパソコンは狙い目なのかもしれません。
中嶋氏:RTX 30シリーズを搭載したパソコンからの買い替えを考える方は多くないかもしれませんが、それ以前の世代のゲーミングパソコンを購入された方で、より性能もいいものをというお客様の買い替え先としては、非常におすすめできます。なお、カードに関してはMSIの「RTX 4070Ti VENTUS」を標準としました。トリプルファン、かつ低負荷時は自動でファンが停止する「ZERO FROZR」などの機能を搭載した独自ファンモデルです。サポートブラケットが標準で付属しており、重さによる歪みの心配も軽減されると思います。