大学進学を目指す学生を支援
YouTubeは1月24日(現地時間)、アリゾナ州立大学(ASU)および教育ビデオメーカーのCrash Courseと提携し、あらゆる人が高等教育を受けられることを目的とするプロジェクト「Study Hall」に、大学の単位を取得できる新しいプログラム「College Foundations」を追加すると発表した。
大学進学を決めてから必要なものを揃えて出願するまでの複雑なプロセスと高額な費用は、特にアメリカで高等教育を受けたいと願う人達の大きな障害になっている。
Study HallのYoutubeチャンネルには、大学に進学するための出願プロセスをナビゲートする「How to College」や、なにを専攻すればいいか迷っている人に向けた数十の専攻とキャリア展望に関する情報を提供する「Fast Guides」などの動画シリーズがラインナップされており大学進学を目指す人を支援している。
2025年には12コースに拡大の予定
今回発表された「College Foundations」と名付けられたこの新プログラムには、多くの大学で初年次に履修される「修辞学と作文」、「実世界で役立つ大学数学」「米国史」「ヒューマンコミュニケーション」の4科目、計80本の動画が用意されている。
ASUで実際に学生を指導している教授陣によって収録されたこの授業は、ASUの優れた教育力とCrash Coursesの魅力的なストーリーテリングを融合し、YouTubeプラットフォームを通して誰でも無料で閲覧することができる。試験の結果や最低GPA(アメリカで一般的に利用される成績評価値)を気にする必要はない。
また、登録してレポートやグループワークなどのコースワークに参加したい場合は25ドル。大学の単位を取得したい場合は400ドル(3月7日までに申し込めば50ドルのディスカウント)のオプション料金が必要となる。
これは、公立4年制大学の平均授業料の3分の1以下、私立4年制大学の平均授業料の10分の1近くを実現している。
さらに、2025年1月までに受講可能なコースを12に拡大する予定。これにより公立大学の1年分の単位を丸ごと取得することができるようになるという。
YouTube はこれまでにも様々な教育コンテンツを提供してきたが、大学の単位を取得できる仕組みはこれが初となる。