親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第163回
動画で学べる人気チャンネルを紹介
小島よしおから東大王、算数動画まで。子どもに人気の教育系YouTuberとは?
2022年04月19日 09時00分更新
YouTubeで勉強しよう!?
昨今、勉強に役立つ動画が増えている。そうした動画を配信するYouTuberは「教育系YouTuber」などと呼ばれる。子どもたちはどのような教育系のチャンネルを見ているのだろうか。中学生以下の子どもを持つ保護者を対象としたARINAの「子どもが見ている教育系YouTubeチャンネルは?」(2022年4月)を見てみよう。
子どもが見ている教育系YouTuberチャンネルについて聞いたところ、トップは「小島よしおのおっぱっぴー小学校」。芸人小島よしおさんが運営するチャンネルだ。小学校の先生が夢だったというだけあり、小学校の算数の動画を多数投稿している。「ファンだし面白いから」と見ている子が多いようだ。
次点は、伊沢拓司さんを中心とした東大発の知識集団QuizKnockの「QuizKnock」。クイズをはじめ知とエンタメを融合した動画を多く投稿しており、『東大王』などのクイズ番組に出演していることもあり、人気が高いようだ。「難しい漢字が読めるようになるし面白い」という。
3位は、葉一さんの「とある男が授業をしてみた」。小学3年生から高校生までの算数や数学などの授業動画を多く投稿している。教員免許を持ち塾講師の経験があるため、わかりやすい授業として評判が高い。つまづいた単元などは、こちらで見ることで理解しやすくなるだろう。
そのほか、子どもたちは「KADOKAWA児童図書チャンネル」「ミキラボ・キッズ」「Ecom英語ネット」「しまじろうチャンネル」などを見ているようだ。
学習に役立つ動画は意外と多い
子どもはYouTubeが大好きだ。「子どもが一日中YouTubeを見続けてやめない」という悩みを持つ保護者は多く、実際、ゲーム実況動画やキッズYouTuberの動画などを一日中見ている子どもは多い。
しかし、学びながら楽しんで見られる教育系YouTubeチャンネルは、子どもたちからの支持も高い。ただYouTubeを禁止するのではなく、このような学びにつながる動画を見せることは1つの解決策になるかもしれない。勉強することに対してモチベーションが上がったり、算数や数学などを理解しやすくなる効果が期待できるだろう。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
この連載の記事
-
第266回
デジタル
6~9歳の5人に1人はSNS投稿・動画撮影経験済み。小学1~3年生が配信する例も -
第265回
デジタル
11~15歳の6人に1人はネットいじめを経験している -
第264回
デジタル
タイパを求め10代は倍速視聴・ながら視聴で生活の質を上げている -
第263回
デジタル
災害時に情報発信・拡散したことある人が2割もいる -
第262回
デジタル
「スマホ育児は良いこと」が8割。子どものスマホ利用は当たり前の時代に -
第261回
デジタル
板書は撮影、スクショがメモ代わり。中高生の勉強法は理想の紙×デジタル使い分けかも -
第260回
デジタル
意外!? 子どものスマホ所有開始年齢が10.6歳で下げ止まり -
第259回
デジタル
5年で新聞は減少、ネット・SNSが大幅増。ついにシニア層でも変化が! -
第258回
デジタル
炎上スピード増速中! 炎上最多はTwitter(X)、何気ない発言・写真も原因に -
第257回
デジタル
子どもの4人に1人はゲーム課金経験あり、SNS原因でけんかも -
第256回
デジタル
災害時に情報収集しやすいオススメTwitterアカウントはこちら! - この連載の一覧へ