AIイラスト投稿専門サイト「chichi-pui(ちちぷい)」を運営するccpp(シーシーピーピー)は1月19日、サイト公開から2ヵ月で会員数が1万人を突破したことを発表した。
個人サイトからほぼ1ヵ月で法人化
chichi-puiは、画像生成AI「Novel AI Diffusion」などのAIが生成したイラストのみを投稿できるAIイラスト専用の投稿サイト。Twitterアカウントで会員登録するとイラストの投稿ができるようになるほか、自分の投稿に検索用のタグを付けたり、投稿された画像に「いいね」やコメントを付けることも可能だ。
また、イラスト生成時に使用したプロンプト(呪文)とネガティブプロンプトを閲覧することもできるので、そのプロンプトを使って同様のイラストを作成したり、自分好みにカスタマイズすることもできる。
同社代表取締役社長、田熊友貴氏が「chichi-pui」を立ち上げたのは「Novel AI Diffusion」が盛り上がった直後の2022年10月30日のこと。開始当初は個人サイトだったが、2022年12月2日に法人化し、開発体制の強化やユーザビリティの向上に努めてきた。
機能追加やキャンペーンも活発
機能追加も頻繁に行なわれており、1月12日には、今まで1枚ずつしか投稿できなかったイラストを複数枚(上限12枚)投稿できるようになった。同じプロンプトで何枚も作成することができるAIイラストの特性上、ユーザビリティが大幅に向上したという。
また、2022年12月30日から開催されたキャンペーン「AIイラスト紅白戦」では、7日間で1400枚以上の投稿が集まった。Twitterにおいても「楽しみすぎてたくさん投稿してしまった」、「最後まで接戦で結果が読めない!」など多くの反響があったという。
続々登場するAI生成イラスト投稿サイト
2022年10月3日の「NovelAI」登場以来、日本アニメ風、いわゆる「萌え」イラストの世界にもAI生成の波が到来。イラスト投稿サイトの老舗「pixiv」も通常のイラストとランキングを分離したほか、投稿・編集時に「AI生成」であると明示的に設定できる機能や検索時にフィルタリングする機能を追加するなど対応に追われている。
東京理科大学の現役学生らが運営する「AICON」や、高校生が個人で運営する「aivy」、コンテストを多数開催している「AIピクターズ」など、chichi-pui同様、AI生成イラスト専門の投稿サイトは増えてきている。いずれも少資本かつ個人運営のサービスであり、新興ジャンル特有の盛り上がりを感じる。