スマホと連動する電動アシスト自転車「e-bike」試乗レポ 第2回
理想のe-bikeを探せ! その2
68万円の価値はアリ! キャノンデールのグラベルロードe-bikeはバッテリー持ちがスゴイ!
2023年01月23日 12時00分更新
ASCII.jpらしく、スマホと連動する理想のe-bikeを求めて第2回(前回はオシャレだけど走りはガチのe-bike! BESV「PS-1」は電動アシストが切れても快適に走れる)。今回はグラベルロードバイクに挑戦! というわけで、実は自転車3台持ってる荻窪 圭です。内訳は折りたたみ自転車、クロスバイク、ロードバイクとジャンル違いの3台。自転車と一口にいっても、得手不得手用途でバリエーションがあり、それぞれ良さが異なっているのである。
でもグラベルロードバイクは知らなかった。どうやら最近出てきた新しいジャンルらしい。グラベルは「砂利道」のこと。一般に非舗装路を指す言葉だ。ロードバイクは舗装路専門、その代わりめちゃ軽くてめちゃスピードを出せるのが特徴だ。
グラベルとロードってなんか矛盾してるけど、舗装路でのスピードはそこまで追求しない代わりに悪路にも強いロードバイクと考えるのが良さそうである。
そして、そんな新ジャンル「グラベルロード」のe-bike版がCannondale(キャノンデール)の「Topstone Neo Carbon Lefty 3」なのだ。今回は、何台ものスポーツバイクに乗ってきたわたしが、電動アシスト付のグラベルロードにまたがったら快適すぎてヤバかったという話。
Topstone Neo Carbon Lefty 3はこんな自転車
キャノンデールはアメリカの有名なスポーツ自転車ブランド。プロサイクリングチームと機材の契約もしているガチのスポーツ自転車ブランドが展開するe-bikeが「Topstone Neo Carbon Lefty 3」なのである。価格は68万2000円。
Topstone Neo Carbon Lefty 3と長い名前だが、ちょっと分解してみよう。それでどういう自転車かわかる。Topstoneはグラベルロードのシリーズ名。グラベルロードは遠目にみると(あるいは近視の人が眼鏡を外してみると)ロードバイクそのもの。ドロップハンドルだし、フレームもきれいな三角だし、サドルもロードバイク用だ。横からみると電動アシスト付には見えないのがすごい。
でもよく見ると未舗装路を快適に走れる仕様になっている。一番違うのはタイヤ。タイヤが太い。ロードバイクって幅が25mmくらい(25cという)の細くて軽いタイヤを履くのが普通だが、グラベルロードは太くてグリップ力を重視したトレッドパターンのタイヤだ。砂利道や泥道でもしっかりグリップしてくれる。
Topstone Neo Carbon Lefty 3のタイヤは650×42。かなり太めだ。グラベル用でも太さやトレッドパターンのバリエーションは多く、これはゴツい方といっていいだろう。
次は駆動系。Topstone Neo Carbon Lefty 3はシマノのGRXというグラベル用のコンポを使用。フロントのギヤは1枚で、リアは11段。一番軽いギアにするとアシストなくてもどこでも上れるんじゃね、と思えるくらいこぎやすい。
Topstone Neo Carbon Lefty 3の「Neo」は電動アシストを示す。Topstone Neo Carbon Lefty 3の電動アシストユニットはBOSCHの「CX250W」。BOSCHは自動車部品で有名だが、e-bike用のドライブユニットも作っているのだ。ドライブユニットもバッテリーもうまくフレームと一体化しており、特にバッテリーはe-bikeとは思えないほどの収まり具合(フレーム内蔵タイプ)。ボトルケージも付けられるので、フレームの色に合わせたドリンクを選んでみた。
Topstone Neo Carbon Lefty 3のCarbonはカーボンフレームのこと。最後のLeftyは左側1本のみというサスペンション付のフロントフォークを示している。
長い名前を解読するとその内容がわかるって、カメラのレンズ名みたいですな。
まずは専用アプリをセットしてスタート
どんなe-bikeかわかったところで充電とスマホ用アプリのセットアップだ。バッテリーはフレームと一体化しており、着脱可能だがフレームにあるコネクターから直接充電するのがデフォルトのようだ。フレームに充電用端子があるので室内に持ち込んで充電した。
バッテリーは2.9kgとけっこう重いが、そのぶん500Whと大容量で持ちがいい。充電完了してサドルの高さや位置などを調整したら、次はスマホだ。アプリは必須ではないが、あると格段にサイクリングが楽しくなる。なお、iOSとAndroidの両対応だ。
アプリを起動し、フレーム下のバーコードを読み込むかシリアル番号を手で入力すると、自動的に車種の情報が登録されて準備完了だ。
このアプリの主な仕事は「ライド」、つまり走行記録や走行時の情報表示や、自転車のメンテナンスガイドだ。
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