期待に胸を膨らませた「屋外カメラ」の相棒として
「屋外用ソーラーパネル」を併用
2022年10月の当コラムで「SwitchBot屋外カメラ」の使用レポートをご紹介した。パッケージに記載されていた「雨の日も、暗い夜も。1度の充電で365日おうちを見守る」と記述されていたので、かなり疑いながらも筆者の期待はピークに達していた。
しかし、使い出してみるとSwitchBot屋外カメラ本体の充電に1日近くかかっても、実際に屋外に設置して使っていると長くても1週間が駆動時間の限界だった。屋外カメラそのモノの機能は同類の中でも優れておりこのまま没にするのは惜しい商品だった。顛末は該当記事「1回の充電で365日見守る!?「SwichBot 屋外カメラ」を衝動買い」を見て頂きたい。
SwitchBot屋外カメラの最大の特長は、Wi-Fiで長時間のバッテリー駆動ができるとのことだったので、テラスにコードレスP2P屋外カメラとして設置した。しかし、脚立がなければ取り付け取り外しできない高所に設置したSwitchBot屋外カメラを、1週間間隔で取り外し充電しまた取り付ける気にはならなかった。
この際、USBケーブルを室内から引き出して有線屋外カメラとして引き続き使用するかどうか悩みながら、ひとまずSwitchBotのサポートに状況説明を兼ねて「屋外カメラだけでどうやったら365日駆動できるのか」を質問してみた。残念ながら、目からうろこのアイデアは聞き出すことはできなかった。
最終的にSwitchBotの提供できるベスト回答は、同社の「屋外用ソーラーパネル」を併用するという結論となった。「SwitchBot 屋外用ソーラーパネル」は1週間ほどで届いた。パッケージに対応機種のモデル名などは記載されていないが、同社の「屋外カメラ」との併用が前提らしい。防塵・防水性能はIP55で、サイズは139×199×12mmで重量は222gと軽量だ。
SwitchBot 屋外用ソーラーパネルの同梱品は、本体ソーラーパネルと専用USB Type-Cケーブル(3m)、取り付けベース、取り付け用ステッカー、ネジパック、取説だ。今回の目的は、このSwitchBot 屋外用ソーラーパネルを現在のSwitchBot屋外用カメラから3m以内で、太陽ができる限り長く垂直に当たる場所に設置することだ。
太陽光発電充電器などを購入すると必ず記載のあるのが「太陽光がソーラーパネルに垂直に当るように設置する」という面倒くさい取り扱いのハードルだ。理論上は同意できても、どうも製品提供側にとって有利な言い逃れできる免責記述に感じてしまう。
しかし、テクノロジーの支援を受けずに実際にお天道様の出ているあいだ中、ソーラーパネルを持って移動したり、1時間おきにソーラーパネルの角度変更できる暇人は、地球上にそれほどいないだろう。なので今回は、地球の自転による太陽位置の変化とそれによるソーラーパネルへの入射角度は、忘れることにした。
続いて1月初旬の我が家における日照環境を合わせて記述しておく。ソーラーパネルを設置予定のテラスは、南南西向きで目の前に太陽を遮る大きな建築物はない。都心ゆえ、東側にある商業ビルやマンションに遮蔽されて、午前中はそれほど日照は期待できない。
実際にテラス全面に太陽光が確実に届くのは、今の季節なら正午少し前から夕方の4時半前くらいの5時間弱になる。都心としては、太陽光発電には比較的良い環境だと思っている。ソーラーパネルの設置場所は、午後の太陽光とその移動を考慮して、屋外カメラから約1m下の外壁に南南西より心持ち西寄り仰角10度の空をにらむ角度で固定した。
固定手段は付属のネジ止めではなく、3Mの屋外用強力粘着両面テープで固定した。最初は仮止めのつもりだったが、おもいのほか粘着力が強力で、222gのソーラーパネルはすでに5日ほどしっかりとタイルの外壁に張り付いている。今のところ付属の3mのType-Cケーブルの3分の2ほどはまってしまったので、見栄えは無視して一時的に束ねて放置状態だ。
SwitchBotソーラーパネルはSwitchBot屋外カメラと組み合わせて使用すると、スマホ用のアプリ上に表示されるデバイスアイコンにも太陽光発電がアドオン形式の「太陽アイコン」として表示される。ソーラーパネルを認知した場合のアイコンとソーラーパネルが機能して実際に充電が行われているアイコンは区別されているようだ。
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