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三ツ星ファームは巣ごもりに最適なゲーミングフードだった

2023年01月08日 12時00分更新

文● ドリル北村

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 これまで溜め込んでいたゲームを、冬休みに一気にプレイする人も多いだろう。寝る時以外はずっとゲームしていたくても、必ず襲ってくるのが空腹だ。

 できれば食事は手早く済ませて、ゲームに没頭したいはず。今でこそUber Eatsなどの宅配フードサービスがあるが、何を食べようかな? どのメニューを注文しようかな? クーポンあったっけ? など、わりと手配するまで時間を取られるものだ。さらに食事を毎回宅配にすると、けっこう食事代も高くつく。

 そういう巣ごもりゲーミングに最適なのが、宅食(宅配弁当)だ。インターネットや電話1本で、調理済みのお弁当を自宅まで配達してくれる。Uber Eatsと違うのは、メニューを自分で考えなくていいこと。注文すれば、栄養バランスを考えたさまざまなお弁当を一度に7~21食分、冷凍で届けてくれる。

 もちろん自分で好きなメニューを選んで注文することもできるが、おすすめメニューをバランスよく届けてくれる「おまかせセット」があるのは、メニューを考えるのが面倒くさい人には、とっても便利。どうせゲームに没頭している間は、食事は喉を通ればなんでもいいわけで、それこそパッとできてパッと食べられる「時短」が求められるわけだ。

 宅食にも、サービスを提供する企業が複数ある。「ナッシュ(nosh)」「ワタミの宅食」「三ツ星ファーム」「まごころケア食」などがそれだ。もともと宅食サービスは、高齢者や小さな子供を抱える主婦からのニーズで生まれたものが多い。必然的に高齢者や子供が好むメニューが増えていくわけだが、「ナッシュ」と「三ツ星ファーム」は、ガパオやラタトゥイユ、フェットチーネなど若者向けのメニューが多いと感じた。

 宅食で最も有名なのが「ナッシュ」だろう。ここは60以上の豊富なメニューから選べるのがポイント。全メニュー糖質30g以下、塩分2.5g以下で、管理栄養士が栄養価を管理しているので、適当にメニューを選んでも栄養が偏ることがない。

ナッシュ

 「三ツ星ファーム」は50種類のメニューを取り揃え、和・洋・中だけでなくエスニック料理もラインナップにある。糖質25g以下、たんぱく質15g以上、カロリー350kcal以下)という、ナッシュよりも厳しい独自の三ツ星基準を設けている。

三ツ星ファーム

 非常に悩ましい選択だったが、最終的に筆者が選んだのは「三つ星ファーム」。複数の有名店シェフからも高い評価を得ているのが決め手になった。どうせ食べるならヘルシーかつ美味しい方がいい。さらに三ツ星ファームは、他の宅食よりも量が多そうというのも選んだ理由のひとつだ。三ツ星ファームは満腹感を得られるという口コミが多かったが、ナッシュは物足りないという口コミのほうが多かったからだ。

 さっそくウェブサイトで14食セットを注文した。送料は全国一律990円(初回は送料無料)で、記事執筆時となる1月6日現在の価格は1万282円なので、1食あたり税込734円になる。コンビニ弁当とさほど変わらない価格だが、栄養士が管理した低糖質メニュー、しかも宅配ということを考えると、むしろ安く感じる。

 ちなみに筆者が注文した12月上旬はキャンペーン中だったため、14食で税込6804円だった(1食あたり486円)。うまくキャンペーン期間に重なるとコンビニ弁当より経済的だ。

冷凍されたお弁当が入ったダンボールが届く。ダンボールの大きさはMini-ITXのPCケースくらいだ

 冷凍されたお弁当がまとめて届くので、冷凍庫のスペースがそれなりに必要だ。パッケージサイズは縦17.7cm×横18cm×高さ4cm。これが14個収まるスペースを開けておこう。なお、三ツ星ファームでは冷凍庫無料レンタルプランもあるので、長期利用を検討するならこれを利用するのも手だ。

ダンボールから取り出した14食分のお弁当。コンビニ弁当よりかははるかにコンパクトだが、14食分となるとさすがに場所を取る

冷凍庫に入れてみるとスペースの約半分を専有した。注文後はこれだけのスペースを確保しておく必要がある

肉汁が溢れ出ることはないが柔らかい!
もち麦入りチリソースたっぷりハンバーグ

 それでは実際に食べてみよう。まずはお弁当の定番ハンバークからだ。三ツ星ファームのハンバーグはゲンコツ大のサイズでけっこう大きい。もち麦入りだからだろうか、肉というより大豆ミートに近い味でわりとヘルシー。もっと病院食のような薄味かと思ったら、普通にしっかりした味だった。それでいてコンビニ弁当ほど味が濃くなく、味付けで誤魔化している感じはしない。普通に素材が美味しいと感じた。

レンジでチンする前に中身を確認してみた。冷凍なのでカチコチだが彩りは鮮やか。温めるのが楽しみになる

 ハンバーグに添えられたブロッコリーは、パサパサしておらずしっかりと甘みを感じられた。副菜は野菜入りスクランブルエッグとおくら。スクランブルエッグは出しが効いていて、だし巻きのような味で飽きがこない。おくらは柔らかくて食べやすかった。これなら歯が弱いご年配の方でも食べられるはずだ。

レンジで約5分温めたらすぐに食べられる手軽さが良い。ソースもたっぷりで食欲をそそる

 ひととおり食べて感じたのは、飛行機で食べる機内食に限りなく近いということ。これは味だけでなく量においても言えることだ。成人男性にはちょっと物足りないかなと思えるおかずの量なので、パンかご飯一膳を自分で用意しておくと、ちょうどいい腹具合になる。

お皿に盛り付けると、冷凍弁当とは思えない見た目になる

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