確かにこれは新しい「ポケモン」の形

寄り道ばかりで60時間!『ポケモン スカーレット・バイオレット』で自分だけの旅を満喫

2023年01月06日 13時00分更新

文● Zenon/ASCII

 ポケモンより2022年11月18日に発売されたアクションRPG『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(Nintendo Switch)のプレイレビューをお届けする。価格はパッケージ版が6578円、ダウンロード版が6500円となる。

 本作は「ポケットモンスター」略して「ポケモン」と呼ばれる不思議な生き物を仲間にしつつ冒険する国民的RPGの最新作。2種類のバージョンが出る完全新作としては、2019年に発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』以来の作品だ。

 その間の2022年1月28日には『Pokémon LEGENDS アルセウス』も発売されており、こちらはASCII GAMESでもレビューを掲載しているので、よければあわせてチェックしてほしい。

・テンポよし、やり込み多数の『Pokémon LEGENDS アルセウス』は最高の時間泥棒ゲームだ
https://ascii.jp/elem/000/004/082/4082009/

 さて、本作の舞台はパルデア地方と呼ばれる自然豊かな世界。シリーズ初のオープンワールドを謳っており、最初のチュートリアルを終えたらどこへ行くのもプレイヤーの自由! というのがウリの1つだ。

 その辺りの評価も含めて、本作のクリア済み視点からの感想を伝えていこうと思うので、少々お付き合いいただきたい。

本作で最初のパートナーとなる御三家。筆者はホゲータ(右)を選択した

3つに分けられた目標

 「ポケモン」シリーズの楽しい部分と言えばどんなところだろうか。「強いポケモンを育てること」「ジムバッジを集めてチャンピオンを目指すこと」「ポケモン図鑑を完成させること」などなど、人によって異なる答えがあるはずだ。

 本作では、大きく以下の3つの目標が最初に提示される。最終的にはすべてのルートを回ることになるが、プレイヤーはそのどれから着手してもいいし、気ままにパルデア地方を駆け回ってもいい。

・ジム巡りをする「チャンピオンロード」
・スター団こと不良生徒の更生を目指す「スターダスト★ストリート」
・ヌシポケモンを倒して秘伝スパイスを集める「レジェンドルート」

マップ画面を開くと、各ルートの目的地が色別、アイコン付きで示されている。道に迷わないようにという配慮を強く感じた

 ジムバッジを集めれば捕まえたポケモンが言うことを聞くようになり、スター団の拠点にカチこめばポイントをゲットしてわざマシンを作ったり道具を買いやすくなり、秘伝スパイスを集めれば本作の伝説ポケモン「コライドン」「ミライドン」の能力が拡張されて探索が便利になるといった、各ルートごとの攻略メリットがハッキリしているのも特徴。

 筆者はとにかくフィールドを駆け回るのが楽しかったので、レジェンドルートを優先しつつ行けるところから順繰りに進んでいく方針でプレイした。

プレイにおけるメリットが薄かったのはスターダスト★ストリートだが、これはとくにお話が気になるタイプだったので、うまく差別化されているなと感じた

個性豊かなジムリーダーやスター団、ペパーとのハーブ集めの思い出が記念写真として残る(自分で撮影する必要あり)。表情もさまざまで、以外とノリノリな主人公のポージングにも毎回注目だ

 従来のシリーズでは1本のシナリオのなかでこれらの要素(ジム巡り/組織との争い/強化イベント)をこなしていたが、本作では分割されたことで、よりわかりやすくなったと思う。

ポケモン図鑑を埋める楽しさも健在。新エリアでポケモンを捕まえ出すと、1時間くらいは周辺をフラフラしっぱなしになり、なかなか先へ進めなかった(それもまた楽しい)

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう