Slackは、12月8日(米国時間)に開催されたSalesforce World Tour NYCにおいて、Sales CloudとSlackの連携による新たなソリューションを発表した。
本ソリューションでは、Sales CloudのリアルタイムCRMデータとSlackチャンネルとの間の情報のやり取りを自動化することで、関係者はSlackを通じて部門を越えてつながり、SSOT(信頼できる唯一の情報源)から必要なデータを得られるようになる。将来的には、チャンネルに組み込んだ、Slack canvasとも情報をやり取りし、顧客別の営業計画にも活用可能になる予定だとしている。
また、Sales Cloudに保存されている顧客の最新情報をSlackチャンネルに送信し、チーム全体でチャンネルを使って次にとるべきアクションを検討できるようになる。Slackに組み込まれているスラッシュコマンドを利用すると、CRM側の顧客データもすばやく更新できるため、古いデータを参照することがなくなり、組織全体で高い透明性と信頼性が確保できるという。
さらに、チームの営業目標達成に対するSlackの貢献度を示すエンゲージメント指標やインサイトの分析も可能になる。マネージャーはデータに基づいて、業務プロセスを長期的かつ継続的に改善できる。
以上の機能に加えて、すぐに活用可能なテンプレートのギャラリーが用意されている。例えば、標準化されたテンプレートを使用して、新規採用者がSlackに登録されたタイミングで起動するワークフローを設定し、必要事項を案内するメッセージやウェルカム動画へのリンクをSlack canvasにまとめたり、必要なチャンネルに自動で追加されたり、といったことが可能になる。
また、Sales Productivity Bundleも新たに提供を開始した。本機能を活用することで、業務を自動化して組織の成長を効率的に促すとともに、営業部門がチームとして緊密に協力し、自社のシステムやデータを連携させて顧客とのつながりを強化できるという。