シャオミから発表された新スマホ「Xiaomi 12T Pro」。Snapdragon 8+ Gen 1や2億画素カメラなどを搭載したハイエンド機だ。本記事では発表会の模様を振り返るとともに、そのスペックを詳しく見ていく。
ソフトバンク版とSIMフリー版の違いはストレージ容量
ハイエンドながらメリハリを利かしてお手頃価格に
まずは販売情報から。キャリアではソフトバンク独占だが、それとは別にSIMフリー版も用意される。違いは基本的にストレージ容量のみで、前者が256GBなのに対し、後者が128GB(なお、microSDの追加は不可)。価格はそれぞれ14万3280円と10万9800円で、12月16日発売となっている。
ソフトバンクでは、「神ジューデン」というキーワードで同機のプロモーションを展開予定だ。具体的には、最大120Wの急速充電に対応し、5000mAhバッテリーを2%から100%まで19分で充電可能というから凄まじい(対応ACアダプターも付属する)。朝慌てて起きたら充電を忘れていた、動画見まくりですぐにバッテリーが無くなるといった状況を経験した若年層に刺さりそうだ。なお、安全性にも注力しており、充電器やバッテリーなどに42の安全機能を搭載。さらに24ヵ月以内に通常利用でバッテリーに問題が生じた際は無料でバッテリーを交換する。それだけ問題が生じないことに自信を持っていることの裏返しとも言える。
そのほかの基本スペックについては、ディスプレーはリフレッシュレート120Hz対応の6.67型有機ELで、画面解像度はフルHD+から少し高い1220×2172。SoCは前述のとおりにSnapdragon 8+ Gen 2でメモリーは8GB。カメラはメインが1/1.22型の2億画素で、800万画素の超広角と200万画素のマクロとの組み合わせとなっている。
その2億画素カメラは、4×4ビニング、もしくは8×8ビニングで50メガや12.5メガの写真を撮るのが基本。これにより暗所などでの強みを発揮する。なお、プロモードから200メガでの撮影自体は可能だが、JPEGでもファイルサイズは50MB前後とさすがに実用性は低めか。
ただ、メモリー容量やメインカメラ以外のスペックからもわかるように、「すべての面で最強」というよりは、多くのユーザーが求める部分に力を入れ、そうでない部分はコストも意識と、シャオミらしいメリハリが見られる製品だ。防水・防塵対応も同様で、IP53と防滴止まりとなっている。
ネットワーク面では、SIMフリーモデルも登場するということで、MNO4社の主要バンドをサポート。ただし、ドコモ5Gの4.5GHz帯(n79)は非対応。SIMスロットはnanoSIM+eSIMのデュアル。
なお、本国中国では早くも「13」のウワサが流れ始めているが、「中国本国向け」と「グローバル向け」は別の扱いで、グローバル向けにXiaomi 12T Proが登場したのは今年10月。FeliCa搭載などの日本向けカスタマイズも施しているから、妥当な登場時期ではないかとのことだった。カラバリはブルーとブラックの2色が用意される。
シャオミ「Xiaomi 12T Pro」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.67型有機EL(20:9)120Hz対応 |
画面解像度 | 1220×2712 |
サイズ | 76×163×8.8mm |
重量 | 約205g |
CPU | Snapdragon 8+ Gen 1 3.2GHz+2.75GHz+2GHz(8コア) |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128/256GB |
外部ストレージ | ― |
OS | MIUI 13(Android 12) |
対応バンド | 5G NR:n1/3/28/41/77/78 LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 /18/19/20/28 /38/39/40/41/42 |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | 2億画素+800万画素(超広角) +200万画素(マクロ) イン:2000万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh(120W急速充電対応) |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | △/○(IP53) |
SIMスロット | nanoSIM+eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | ブルー、ブラック |
発売日 | 12月16日 |
価格(SIMフリー版) | 10万9800円 |